道場生からの質問コーナー

姿勢制御と脊柱運動



質問1
・前額面と矢状面のストラテジーの評価についてです。評価するポイントによって違うとは思いますが
何をどう評価したらよいのでしょうか。
実際に使ってみてもいまいちどのように評価したらいいか難しいです。
ポイント等はあるのでしょうか。

道場の時のように臨床では今ひとつ活用できない印象があるのは、高齢者が対象であることも一因と思われます。私も90歳オーバーの患者さんを見ることが多いのですが、あまりにもフィジカルにも中枢神経にも問題があるので、股関節と足関節のストラテジーのみを限定して評価することは難しいと言えます。先ずは動きの幅から見ていきましょう。つまりは水平面の面積です。実際にその面積を図柄に落としてみると、楕円だったり前後左右に寄っていたりと、必ずしも立ち位置を中心とした円にはならないはずです。動きの幅が前方なのか後方なのか、左なのか右なのか、そこから見ていきましょう。そして主に膝の屈伸がいつも見られるとか、上半身は固めて動いていないなど、その特徴をしっかりと観察しましょう。

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質問2
・ファセットがかみ合っていないというのは、上下の椎間が挟まっている状態と捉えていいのですか?

ファセットがかみ合っていないというのは、主に脊柱屈曲位のことをいいます。つまり脊柱屈曲位に対して生理的前弯になれば、相対的にfacetが接っしていることになります。かみ合っているというよりも、上・下椎間関節の関節面が隙間なく接しているということになります。関節面をうまく使えている状態です。つまりは筋肉や骨や靭帯への負担な支持するためには、当然関節面をうまく使えることが不可欠なのです。上・下の椎間が狭くなっているのは、いわゆる椎間板の潰れている状態であり狭小化です。これも結局は過剰な屈曲位もしくは背骨全体が使えていないことにより過伸展することにより起こります。立位にて過伸展しているということは、常に過剰にオーバーユースしているわけです。つまりは屈曲時にも過伸展椎間を使うことになり、結局は椎間板に負担が重責するのです。過伸展であれば負担は椎間関節であり、椎間板にはかからないはずですが、結果的に下部腰椎の椎間板の変性が多いことを考えると、立位でのレントゲンに映る姿勢アライメントだけでなく、生活において動作上とのような負担が考えれるかということが理学療法士の役目となります。椎間板が変性しているかどうかは退行性変性の結果であり、使えていないことがイコールヘルニアなどの特定の病態にリンクしているわけではありません。よって使えていないことにより腰痛になりやすく、そしてその結果狭くなるどいうこともありうると言えます。


質問3
> ・脊柱のS字カーブの重要性はわかったのですが、頸椎・胸椎・腰椎と機能的な臨床上の特徴はあるのでしょうか?

S字カーブは三位一体ですので、荷重を受ける上では全体が協調的なカーブを描いていることが不可欠となります。つまりはカーブがないパーツが限局的にある場合は、そのパーツ周囲の軟部組織が負担を担うことになり、過緊張を呈することでしょう。脊椎のカーブは一斉にストレートや後弯になるわけではなく、胸椎のカーブから失われていくとされています。姿勢もあらゆる分類にて脊柱カーブの様相が変化するように、バリエーションがあります。質問にある各のカーブ特性ですが、頚椎であればその頸椎についてある筋肉や軟部組織への役割があります。例えば頸椎なら顎の開閉や、場合によっては迷走神経などの神経系にも影響を与えるかもしれません。また頸椎後弯ではヘッドフォーワードとなり、肩こりの原因となるでしょう。

胸椎は交感神経節がありますので、ストレートになると脊柱傍筋の緊張が上がり、さらにその緊張が交感神経節を通って内臓にまで影響を与えることになるでしょう。ヘッドの位置が胴体に正常な位置に乗っていれば、肩甲骨のアライメントも挙上位となり肩関節に負担をかけます。ヘッドフォーワードならば逆に肩甲骨は下制位となりTOSなどにつながってきます。

腰椎においては生理的な前弯ありきで腸腰筋が効いてきますので、カーブが崩れることで腸腰筋がらみのあらゆる問題が生じてきます。直立姿勢も歩行もその役割は腰椎のカーブに伴う腸腰筋にありますので、その重要性は最も大きいと言わざるを得ません。


質問4
>・ストレッチに関してです。円背などの構造上変化が強い症例に、腰背部筋を伸長する感覚が難しいのですが・・・
> ベクトルを合わせる事やファセットのかみ合わせなどで伸長は可能なのでしょう?

私の見ている事例においても昨日同じようなことがあったのですが、ストレッチも収縮も目的は促通にあります。つまりはストレッチという硬いものを伸ばす!という限局した効能ではなく、正常な筋緊張に戻すための手段と考えると、その手段はストレッチができにくい状態であっても、その方法にとらわれる必要はないのです。つまり収縮二切り替えましょう。具体的には座位にてセラピストと患者の背中の間にクッションや、まくらを挟んでそのままもたれかかってもらいます。後弯ご強い場合には、より隙間を埋めるための大きめのクッションが効果的となります。もしくは座位にてクッションを抱えてもらい、そのまま、シーソーのように動いてもらっても収縮弛緩が繰り返されるので解れると思います。

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