O脚の改善と理学療法

O脚矯正の適応と限界

平成27年4月5日(日)  
body conditioining studio toiro(大阪市北区堂山町1−5三共梅田ビル3階)で開催された「膝関節に対する運動連鎖アプローチ®〜O脚を中心に〜」HP:http://toiro10.com


巷でO脚の矯正‼️とうたって整体院が集客の目玉にしています。骨盤矯正もしかりです。矯正‼️というニュアンスは非常に曖昧な表現で、どこまでの範囲をどこまでの改善を指しているのでしょうか?

曖昧にしておいたほうがいい場合も多々ありますが、その曖昧さが医療としての不文律を破っていく余地となり、エスカレートしていくきっかけになることも多々あります。

一枚の写真にて良くなりました!というその証明方法は医療としては??となります。しかしながら、医療ではなく美容となると、O脚矯正、骨盤矯正、小顔矯正という三大矯正が売り文句となります。

つまりのところ、この3つは医療機関においては、非常に扱いしずらい領域となります。美しい肌になりましょう!という領域と同様ですので、美容整形も医療といえば医療ですが、すでに保険適応にはなりえないことを見れば美容なのでしょう。医療とはいっても注射や外科的な施術は医師が関わらなければならない医療分野になりますが、エステやマッサージなどによる美容は医療から遠くなってきます。

最近はクリニックなどで、アロマや代替医療を取り入れているところがめずらしくなくなっていますがら、やはり医療になりえない、しかしながら、より身体に効果的とされる分野の医療分野に関わることの価値は高いです。一つの社会的なステイタス!保険のようなものです。医師が関わっている、認められる、そして科学的に検証され証明されている。そのことの意味は非常に大きいです。

やはり世の中の価値判断と基準は医療にどれだけ近づけるか!そのためには医療機関や医師との協働が欠かせないのです。いわゆる治療とは開業権を有しているか、医師の指示のもとにという前提があるわけで、施術でさえも本来は手術を指す言葉なのです。

つまり治療している、治しているわけではない!という前提をことさらに強調しなくてはいけないことを肝に銘じておく必要があるのです。

それが矯正という表現は非常に都合の良い言葉であり、また整体もしかりです。そしてこの矯正や整体という枠組みは、医療ではない、巷では無資格にて人の身体に施術することの手段として存在しているのです。

資格とはあらゆるカテゴリがあり、国家資格から任意団体が発行するものまで、どれもが効力として何かしらの規模は違えども発揮します。地位というものが昔から出世の証明としてあるように、大なり小なり公的になにかしら認められているという肩書きに頼っているのです。
自分は何者であるかを証明する、身分証明書がなければほとんどの人は出国さえもできないのです。顔パスにて世界中を出入りできる人はいないのです。

つまりは結局は信用や信頼を得るための道具になるのです。有名人がともすれば怪しい商法のスポークスマンになってしまうように、人はその知名度に頼るのです。その有名人は肩書きというより、メデイアに度々登場する知名度となります。スポーツ選手は実績となりますし、芸能人はどれだけ銀幕デビューしているか?テレビなどのメデイアに露出しているか?によります。ただ有名人というのは、その基準は特になく、時の人!という運のような勢い的なものに左右されます。それ故に廃れやすく、飽きられるこまも度々です。

人気商売とは肩書きが過去の栄光となるわけで、その栄光にすがることにもなるのです。それもある意味生きるための特権といえます。

いずれにせよその延長線上に一般市民においても肩書きに対する憧憬のようなものがあり、またその関わる人や携わっている機関において、付加価値をつけようとするものなのです。

その渦に巻き込まれると、群がってきたり、すり寄ってきたり、依存してきたり、もたれかかったり、乗っかってる感満載だったり、利用しようとしたり、さらには媚びたり、裏工作したりと、ドロドロの渦中に巻き込まれていくのです。

あらゆるものに乗っかっていることで、あたかもそれが自分の実力だと勘違いすることも多々ありますが、周りの環境や人脈を踏み台にするだけの手段と化すると、それは最早勘違いの何者でもないとなります。スポーツなどの実力社会においては勝つことが説得力であり、若かろうと関係ないですね。強さが全てだからです。しかしながらそのスポーツでさえも、宇佐美や中田翔選手がヨーロッパや大リーグにおいて活躍できるか?と言われると微妙な線になります。それはなぜなら、日本であるからこそ配慮されたり、優遇された中で活躍できているからです。海外にいくと乗っかった感があっては、誰も引き上げてくれません。
コムュニケーションやオフザボールの動きなどの献身性など、松井秀喜さんがあれだけヤンキースに重宝されているのは、実績のみならずということでしょう。



O脚の場合は、医療では変形性ひざ関節症という診断名にて取り扱われます。
また膝の変形や形というのは、美容的にもとても注目度の高い部位であり、またレントゲンにおいても撮影することで明らかにできるのです。つまりはO脚が直るのか?という問いと、変形性ひざ関節症は治るのか?という問いはイコールではないにしても、かなりかぶってくることになります。

では何がかぶって何が違うのか?を明らかにしていきたいと思います。

まず直ると治るの違いですが、O脚が直る!とは見た目のアライメントが変わるということになります。治るとなると痛みや症状が治ることであり、そのためには外科的には外反骨切りや、TKAがあります。若くても内反変形が重度てあると、骨切りの適応となることを考えると、O脚の矯正にな外科的な処置でなければなし得ない領域があることを示しています。つまり外科的な処置は治すためのものですが、同時にアライメントを直すということが必ずバンドルされてきます。よって治すと直すが直列に並ぶのです。また治るとはアライメントが直るということが、必ずしも必要十分条件ではないこともあります。何故ならその治るという基準が動けるということであれば、アライメントありきではないからです。そうすると、動けるということにおいては、何かで補完できれば十分に目的を達成することができることがも多々あります。それがリハビリテーションの醍醐味でもあるのです。
 ただ機能で補うことができるためには、ある程度の条件もあります。それは部分的に壊れていない、可逆性があることです。不可逆性の機能障害を抱えていても、何かで代償することはできますが、その場合には生活や目的な制限や制約されたり変更することが求められることもあります。つまりは、その人の目標が何かによって、その不可逆的な変化はその人の生活の質に大きく響いてくるのです。ただ一般的には重度の外科が適応な機能障害になれば、保存療法が適応とならず生活そのものの大きく損なわれる可能性がでてきます。保存療法が適応となるには、あくあで補完できるレベルであり、その補完レベルを限りなく可能性を求め続けるのが我々の役目となるのです。

その適応の症状がはまると、どのカテゴリーにおいても劇的な変化と治癒がみられます。つまりO脚矯正の適応となるための条件があるということです。

その大きな一つの要因が脛骨の捻転です。この脛骨の捻転は下腿の回旋とは違います。捻転とは骨そのものがねじり棒のようになることです。脛骨の回旋とは本来はこの使い方は正しくないのですが、膝の回旋と同義で使われています。つまりは膝の回旋というとひざ関節の回旋であり、それは大腿骨に対して脛骨の回旋ということになります。つまりは回旋と捻転は違うということです。また膝関節にはlat.thrustという、あってはならない側方のズレがあります。これは内外転や内外旋などの回旋とは違い、非生理的な動きとなります。つまりあってはならない動態ですので、機能障害になるのです。

この脛骨の大腿骨に対する横ズレはあらゆる要因でおこります。まずは筋肉としては大腿筋膜張筋(TFL)が必ずといっていいほどtensionがあがります。しかしながら、このTFLは様々な病態といいますか様相を呈しています。このTFLとO脚の関係はいかに?このTFLがITTを介して脛骨を外側に変位させるのか?はたまた弓のように外側たわむのでTFLは緊張するのか?実際に検証してみると、TFLに抵抗を加えてから歩いてもらうとlat.thrustがみられます。なんとも不安定な歩きになるのです。もし内反膝の増強による結果としてTFLが留め金として働いるのなら、このTFLを緩めてしまうとさらに外側への防波堤がなくなったようなものとなってしまいます。しかしながら、大半はこのTFLをストレッチすると結果的にラクになる。つまり不安定な膝への安定性が得られるのです。ということはTFLは間違いなく、O脚の増強因子になっていることは明らかです。

このTFLは、張脛靭帯から大腿筋膜張筋にかけて全長が長い繊維でできています。よって、この全長において分節的に伸長度合いが違っていることがあるのです。セミナーにおいても全く伸長感が得られない生じない人がいました。つまりストレッチされているはずなので伸びている感じがしない。これは起始と停止が直線的に伸びているはずなのに、伸長感がないということは実際には離れている速度に、伸長スピードが追いついていないということです。そうすると関節運動に軟部組織がついていかない乖離がおきます。このように乖離がおきてしまうと、身体感覚と物理的な変化が追いついてこなくなります。またこの大腿筋膜張筋はその長さゆえに働き方の転化がおきやすく、他の動きを代用してしまうことがあります。例えば股関節の内旋運動にこのTFLがメインで効いてきたり、股関節屈曲や外転などでもよくみられます。

うつ伏せの膝屈曲においても外転方向に大腿が流れてしまうことがあります。これも大腿筋膜張筋の作用であることが多々あります。おそらくウルトラサウンドでみると繊維の密度に相違があるのではないか?と推察しています。この密度の差があるということはパーツに分けてアプローチしなければいけないということです。
つまりストレッチしたらストレッチ感覚が生起するということが大切なのです。

具体的にO脚を直すためには何が必要なのか?我々は医療従事者なので変形性ひざ関節症を治療する、直すということになります。つまり治すことでO脚を直すことになります。ありきたりですが大腿四頭筋が大切です。特に内側広筋は必須となります。大腿四頭筋のどれが欠けてもいけないのですが、ひざの安定が最も必要となるのがOAなのです。この内側広筋の緊張が的確に入ることがまた難しいのです。脚は上がっているのですが結果的に内側広筋の筋緊張は抜けていると言ったことが珍しくないからです。ここで有効なのは運動パターンの組み替えになります。この運動パターンの組み替えとは、ある軌道でのパターン化した動線を新たな道に作り変えることです。それによって今までパターン化した筋の使い方の再編を促し、適切な意図した効率的な働きに変えてあげることができるのです。その時にまた必要な感覚としては、ラグです。筋肉が関節を動かしているという当たり前の原則に立ち帰って、加速度的な関節運動がおきているエリアを評価します。そのラグは股関節であったり、足関節であったりします。よって、そのラグのある部位を筋肉の働きによってつないであげることで、正しい運動連鎖パターンができあがるのです。
 またバレエのターンアウトやルルベといったポジションをとることで、内腿が自然に入ってきて膝と膝の距離が近づいてくるといった作用を引き出すことも有効です。

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