横隔膜のリリースのメカニズム

横隔膜について下記のような質問がありましたので、みなさんと共有していきたいと思います。我こそは横隔膜!セラピスト!と思われる方はどしどし意見くだしさい(*^_^*)

〔質問内容〕
呼吸で横隔膜(筋肉)が重要ですが、吸気時に横隔膜が下部に動き、胸郭が拡張しますが、そのときに肋骨の動きは広がるよう感じますが、どう肋骨の動きを理解すれば良いでしょうか?内臓を押した結果で横隔膜が横方向に動くのでしょうか?また、サイドの腹筋郡などは収縮すると下方に肋骨を引っ張り横方向に動くイメージがイメージできないのですが、なにかアドバイスを頂ければと思います。

そして、横隔膜のリリース(肋骨を動かす、上方に)の手技がありますが、どうゆうメカニズムか教えて頂ければと思います。


〔回答〕

呼吸のメカニズムは酸素を動脈血に飽和させることにより細胞を活性化させることにありますが、併せて血液の循環動態を促すポンプ作用があります。このポンプ作用には筋肉のミルキンングアクションと、胸郭の拡張により静脈を末梢から還流させる物理的作用が伴います。そ胸腔内圧を陰圧にさせるための構造的な拡張が必要であり、それが横隔膜の収縮しに伴う降下と、胸郭の拡張ということになります。この動きはセットのようなものであり、人間の生命活動維持に必要不可欠となります。呼吸も胸式と腹式がありますが、全く別物ではなく必ずどちらも関与してきます。その割合としてどちらにシフトさせるかということは、テクニカルな呼吸法として各種紹介されている通りです。
人為的に胸郭を絞ると腹部の拡がりが強調され、より腹式に傾斜します。また腹部を絞ると胸郭の拡張が強調されます。本来はシステムとして胸腹部ともに働くべきものと解釈しています。
横隔膜の収縮は水平面からさらに膨隆して圧下するというよりも平坦に近くなります。おそらく肋骨の下角が広がらないと収縮してもたるんでしまう構造になっているのではないでしょうか?つまり横に引き伸ばされる作用とともに横隔膜は下降して、胸郭の容積を拡大させることに順応できる機能を有しているものと察せられます。つまりな横隔膜は胸郭の容積を広げて内圧を陰圧にすることが第一義的であり、そこに我々の視点として筋肉の収縮下降という知識との整合性を見出そうとすると一致しないような印象を受けるんだと思います。胸腔内圧の減圧による循環動態のための機構の一部が横隔膜であるというふうに考えていただくと理解しやすくなるものと思われます。
横隔膜のリリースですが、胸郭の下部の拡がりと圧下が主な作用ですが、必ずしも横隔膜だけで胸郭の動態が行われているのではなく、肋間筋や呼吸補助筋などとの協働になります。また胸郭そのものが硬くなったり、呼吸が浅くなり横隔膜も作用の低下や廃用に陥ることが想像できます。つまり第一義的に胸郭の拡張作用の機構において、他の要素を抑えてしまえばより横隔膜の関与率を高めることができます。よって腹式呼吸のように、より腹部を意識することも促通することにつながります。また横隔膜のリリースは肋骨の下角のあたりに指を差し込むことが手技として紹介されています。リリースとは表現していますが、実際には横隔膜そのものの作用をしやすい環境に整えている!ということだと思われます。リリースとなるとさの病理は伸張性や柔軟性が欠けているということになりますが、柔らかくするということイコール呼吸しやすくなるという結果を見ますので、それは脱力させたという過剰なストレッチ後の結果とは違います。動きやすくなる、息が吸いやすくなるということであれば、これは促通になります。よってリリースが可動性が広がるということだけでなく伸縮性が向上するというふうに表現したほうが正しいと思われます。実際に横隔膜を促通するのは腸腰筋のカウンターストレインのようなリリースによっても高められるわけですので、動きやすい環境にするということによるアプローチポイントは下角に限らないということになります。胸郭全体や背骨全体の動きや、腹部の硬さをリリースするということ、そして胸郭の動態を抑制することで、必然的に横隔膜が働かざるを得ない環境に持ってくることも有効となります。
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