生活動作のための姿勢制御アプローチ

運動連鎖ゼミ3期生の三回目の講座が、昨日2/20金曜日に開催されました。


午前中は樋口貴広先生の運動支援の心理学を教科書にした、講座です。

心理学というと、どうしてもカウンセリングのイメージが強いようで、なかなか本来のその時脳は何をやっているのか?という知覚や認知について心理学は直結しないようです。

私は樋口貴広先生のもとで学ばさせていただいたこともあり、不出来ではありましたがその概略は理解することができました。

現在は脳科学ということで、どこの血流が増加しているか!という測定した結果により、その脳部位の機能について類推しているというのが現状です。

しかしながら、本当に人は何を選択しようとしているか?綿密に練られたエレガントな研究デザインにより、その現象をもって、人は選択を脳内にて無意識に行っているということを突き止めていくのです。
ただし一般の人たちからすると、PETにて脳内をビジュアル化してもらったほうがインパクトがあるということなのかもしれません。

この辺りも、本当に必要なことと、今現在の商業主義的な流れによるものとのジレンマなのかもしれません。

私の方では午後に姿勢制御と運動学習というテーマにてゼミ形式にてディペートです。設定としては厚労省の官僚さんが見にこられた時に、わかりやすく我々の専門性をせつめいできるか?または医師が「理学療法士は何をやっているんだ?」と普通に悪気なく質問されたときに、わかりやすく説明できるか?ということも仮想としました。

何人かのゼミ生を見ていると、現象から入ってその現象にアプローチして良くなった。というロジックにて展開しているということです。
そして説明が難しい…
これは常々、周りからも思われているようで、難しいことをより難しくできることが良しとされる風潮にもよるのかもしれません。

そして現在は治療の方法論ばかりが目立ってきており、評価がおざなりになっている…とう指摘も受けていますね。

バーソナルトレーナーやトレーニングコーチならまだしも、我々は病態に即した個別性を見ることが求められています。

脳卒中や後期高齢者や廃用症候群など、いわゆる正常な運動パターンや姿勢が必ずしも当てはまらないのか、理学療法士の立場です。その辺りも網羅して、自分の言わんとしていること、やろうとしていること、やりたいこと、は理学療法のとこに位置しており、何に向かって進んでいるのか?目的は?なんなのか?

過去のあらゆる方法論を吟味した上での、論理構成なのか?思いつきでやれているだけではないのか?研究的な視点は盛り込んでいるのか?

何々法イコール理学療法なのか?

この辺りは半世紀余りの課題であり、ますます混迷の度合いを深めている次第です。


姿勢制御は自由度と汎用性が指標となります。そしと生活動作が現在のキーワードになります。生活動作につながることが世の中の国の最も求めているセラピスト像になります。

つまりはこの方法がいいんだよという
井の中の蛙的な視点では、歴史は変わらないのです。


今回のゼミではあと4回の中で、評価のフォーマットとそして生活動作への汎用性と痛みや機能障害の回復の定着と持続効果の予測!という永年の懸案事項についてゼミ生とともにまとめていく予定です。生活動作における姿勢制御において、まず手順としえどのようなことが考えられるか?

⑴生活動作の種類
一般家庭での生活を想定
①寝る(各姿勢、寝返り)
②パソコン、スマホ(座る、下向き、猫背、長時間)
③洗面(中腰、洗顔、歯磨き、整容、お化粧)
④トイレ動作(洋式、和式)
⑤お風呂シャワー(洗髪、洗う)
⑥食事をする(座る、箸、スプーン、ナイフ、フォーク、コップ)
⑦服の着脱(被り物、シャツ、ボタン、靴下)
⑧自転車に乗る(乗り降り)
⑨車運転(乗り降り)
⑧歩く(通勤、買い物、外出)
⑨走る(駆け足、ジョギング)
⑩階段昇降(家の中、段差、駅)
⑪靴の着脱(腰掛ける、中腰)
⑫買い物(荷物を持って)
⑬電車通勤通学(鞄を持つ、券売機、切符、定期をピピ、つり革)
⑭趣味、各種スポーツ(個々の特性)


⑵生活動作の要素
基本的動作構成
❶寝る(仰向け、うつ伏せ、横向き、寝返る)
❷座る(椅座位、正座、胡座)
①作業パターン(食事、事務仕事、パソコン、鑑賞、休む)
❸起き上がる(各種パターン)
❹立ちあがり(上肢の支持)
❺バランスを保つ(座位、立位)
❻動く(歩く、動作)


⑶動作の要素
①ストップ
②ターン
③加速
④慣性
⑤姿勢制御
❶カウンターウェイト
❷カウンターモーション
❸カウンターアクティビティー
⑥呼吸(腹圧。内圧)
⑦身体意識
⑧協調性 (タイミング)
⑨安定性、固定性
⑩軸
⑪丹田


⑷軟部組織の階層性
①骨性
②靭帯、関節包
③筋肉(いんなー、アウター)
④膜性

⑸身体部位の要
❶噛み合わせ
❷背骨
❸肩甲骨
❹骨盤輪
❺足部

⑹運動軸
①矢状面
②前額面
③水平面

⑺運動の種類
①直線運動
②斜め運動
③関節運動(単関節、多関節)
④サークル運動
⑤連続運動
⑥末梢からの初動
⑦中枢部からの初動

これらの要素を加味して姿勢制御からのアプローチのフォーマットへ落とし込んでいきます。

生活動作はおおむねこれらの要素にて構成されており、その人の1日を、モニタリングすることができればおおよその身体部位の使われる頻度と負荷がわかります。そして一週間とか月単位の予測を立てて、その人にあったコンディショニングを組み立てるのです。
もちろん、そこに既往や現病歴などの個別の身体部データを入れ込んでいきます。スポーツ選手のコンディショニングも劇的に変わるでしょう。方法論や個人のパーソナリティーに寄らない、普遍的な方法になります。

このフォーマットを用いることで、学習の過程を進捗状況を可視化することができる可能性があるのです。

3/15日イントラ講習会にてもこのようなアップデートを提供していきます‼️
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