足部アーチについて

足部アーチの緩衝作用としてtruss機構が重要で、内在筋収縮が必要なのは分かったのですが、
アーチを拳上させる為にはwindlass機構が必要ということでよろしいでしょうか?
ほかにもアーチを拳上する機能はありますか?


 「アーチの挙上と下制」
足部アーチの構成に寄与している要素として、骨構造・足部内在筋・足底腱膜・足部外在筋があります。つまりこのどれもがwindlassにもtrassにも関与しています。つまり過重をすることによって作用するということですので、過重による足部アーチの保持=たわみ=trass機構ということになります。本来は足部アーチはtrass機構によってアーチが保持されるのであって、windlass機構が無ければアーチを保持できないということではありません。
 つまりwindlass機構というのは足底腱膜が主たる機能でありますが、では足底腱膜を削除したらアーチがペッタンコになることはありません。つまり骨構造としてのアーチや筋肉による支持が残っているからです。つまり足部アーチを保持するということの作用がメインであり、挙げるということへの作用はあくまで蹴り出し時に足趾が伸展位となることによる「巻き上げ現象=windlass機構」なのです。つまり蹴り出すときに、巻き上げ現象がおこることで足底腱膜〜アキレス腱〜下腿三頭筋〜ハムストリングス〜仙結節靭帯〜胸腰筋膜〜多裂筋といった連結部のスイッチになるということです。よって立位過重時はすでに構造的なたわみが生じているわけで、そのたわみを支えている構造的機能的因子として足底腱膜が筋肉などと一緒に担っているということです。
 
 質問にあるアーチを挙上させるためというより、アーチを保持するために必要な構成要素の一つである。ということが回答になります。またアーチを挙上するということは動きの中において、蹴り出し時という条件下において作用する!ということであり、条件付ということです。windlass機構そのものは足趾伸展運動にておこりますが、足趾を浮かした状態にて歩いたり動作をすることはありません。機構としては足趾を伸展してみたらアーチが挙がったという現象を観察できたということであって、動作時は足趾が接地した状態での踵離地ということになります。過重する足部アーチがたわむ、足底腱膜が牽引される、アーチの挙上作用が働く、という相拮抗する動きによって蹴り出すという機能をより効率良く作用させているのです。

 考え方として構造的に既にアーチというものは骨構造として骨組みとしてまず設計してあって、その骨組みに動的な機能として筋肉や膜機構が付加することで成り立っているということになります。
 またアーチというのは引き上げる作用によってのみ成り立っているわけではなく、機能として潰れる要素も必要だということです。潰れすぎると扁平足となり、弊害が生じますが適度なたわみは姿勢制御に立ち直り反応に、平衡反応に必要不可欠であるということです。

 このアーチのたわみはアーチが高ければ高いほど相対的に高まるかと言われると、必ずしもそうではなくかえって高すぎることで弊害を生みます。つまりは骨構造としてtightnessになると、最早筋肉によるたわみの機能は失われ、結果的に足底腱膜のみによって支持することになります。この最たる現象が足底腱膜炎ということになります。歩くとピンと張ってひどくなると踵骨棘が生じます。この骨構造としての機構は、距骨下関節が内反位にあるということであり、さらに接地時に過度に内反位になることで助長することができます。つまりICからLRにかけて回内が一切起きない、つまりは動きの中で常に回外の足になると構造的にたわむことはできなくなります。骨構造としてたわむためには距骨下関節が解除されることが必要であり、この解除のためには距骨下関節の回内、そして外反というアライメント要素が必要なのです。運動学的な回内とアライメントとしての外反です。それが立脚中期において絶妙のタイミングで起きて、そして次の瞬間に蹴り出しのphaseに移行することです。よっていかにアーチが大切だからといって、常に回外位ではかえって弊害がおきるということです。構造としての解除によるtrass機構こそが、動きの反応として不可欠な要素なのです。それが過度な内反接地による過重は、骨構造そのもので受けてしまい、足底腱膜の過重と蹴り出しのphaseが短時間にておこり、上下に跳びはねることになります。推進性は損なわれるのです。推進性のためには一度重心を沈める作用が働かなければいけないわけで、内反位のままでは重心は上がる一方です。短時間に局所に負荷が集中することによって、足底腱膜はその煽りを受けるのです。それが足底腱膜のtightnessであり短縮につながるのです。
スポンサーサイト

コメント:0

コメントの投稿

トラックバック:0