運動連鎖道場17期スタート

バイラテラルセンタリングアプローチ

「センタリングとはバイラテラルの比較検討によって表象される!」

1/8木曜日より海老名にて運動連鎖道場17期がスタートしました。
今回は海老名の運動連鎖アプローチ研究所ではなく、海老名文化会館になります。
北は北海道、西は名古屋から、合計18名の参加者になります。
運動連鎖道場は6回シリーズで半年間という長丁場になります。一カ月の間を空けることで、臨床にて研鑽を積むことができます。その間に疑問や発見が、大いにあることでしょう。

この運動連鎖道場の構成は、運動連鎖の概論とバイラテラルセンタリングアプローチの考え方から始まり、足から順次上に上がっていき、頭に終わります。

部分的な運動連鎖の基礎知識から、方程式となる公式もふんだんに入ってきます。

そして6回を通して普遍的に変わらないものとして、パルペーションテクニックと姿勢制御アプローチになります。

内在的な運動連鎖の研鑽が最も軸となるべき強みであり、最大の特徴とも言えます。この内在的な運動連鎖がわかることそのことが半年間の成果となります。そして身体運動の原理原則としての、抗重力下での姿勢制御です。

姿勢制御とはその名の通り、姿勢を制御するわけです。でなら何に対して制御するのか?
姿勢とは重力下における形容になりますので、先ずは重力、重力ライン、正中重力線ということになります。その正中重力ラインに対して、姿勢を制御するのです。身体内にも、当然制御するにふさわしい姿形が備わっています。

まず左右均等に配置された筋骨格系そして感覚器。体性感覚からの情報が左右から流入して、統合されるシステムになっています。

そして、身体の中心には背骨が配置され仙腸関節や椎間関節、顎関節、一つの骨に一対の関節が備わっています。つまり骨構造そのものによって、骨性支持にて均等になれる要素が備わっているのです。

もちろん感覚器としと皮膚や筋膜、筋肉、三半規管が連動して情報を送り、一つのセンターを醸成していきます。

ロコモティブシンドロームなどは、この姿勢制御のメカニズムの破綻と言っても過言ではありません。

ここに筋力という、抗重力システムにおいて不可欠な要素が加わってきます。今までは二言目には筋力!という時代もありましたが、昨今のインナーマッスル理論にもあるように、質的な考え方の多様性により一言で筋力強化をすれば全て事足りるという風潮ではなくなってきました。

理学療法においては二言目には筋力強化というイメージがあるのか、そこに生活の視点であったり目標を見いだすことでさらにその人の生き甲斐や遣り甲斐につながったりという考えかたが求められています。しかしながら、それは職能としてどの分野にて能力を発揮すべきかということが明確でないということであって、全ての分野に進出していこうとすると、その度に新しい概念を組み立て直さなければ行けなくなります。それは、全てのセラピストが必要性も変容が不可欠なわけではないのです。しかしながら、スローガンとしては時代にトピックスに沿ったテーマ設定となるわけで、その新しい時代への適応ということを繰り返しているステージにいると言えます。

 新しい時代への適応によって、あたかもその分野に関わっている携わっていることがステータスかのように席巻する空気に振り回されています。つまり振り幅やオプションが増えることは必用なことなのですが、軸となる戻るべき場所、普遍的な使命やタスク、がぶれいないことが必須なのです。専門性とは何か?という根源的な問いに対して失われた50年がじわじわと今になって響いていると言えます。

筋力強化なら筋力強化でいいのです。そこに科学と医学になっていて、その立場や価値が認められていて社会的地位が得られることそのことが大切なのであって、その確固たる基盤があれば生活やコミュニティもやっているんだというところにつながっていくべきなのです。

理学療法とは民間療法でも代替療法でもなく医学であり医療なのです。そのための使命と専門性と責任があるということの前提に立ち返れば、自ずと進むべき道や方向性は定まってきます。

ロコモティブシンドロームにおいては、筋力というタスクだけでは解決できないことは確かです。だから介護予防においても歩行速度やTime up&go、functional reachなどのテストがあるわけで、フィジカルなエクササイズにおいてもバランス向上のためのメニューが必ず含まれます。

運動連鎖道場における姿勢制御評価においても、矢状面(前後)、前額面(左右)、そして水平面(回旋)を評価しますが、前後左右のキャパが増えることと水平面の許容量との相関があるものと推察されます。しかしながら実際にはこの水平面の回旋が、右回りと左回りでは違うのです。つまりはある動作には特性があり、要素としては相関があるものの、要素が揃うことでボトムアップに動作が円滑にできるようになるわけではないということです。
逆に動作のエクササイズを繰り返すことで、要素である姿勢制御のある局面が伸びてくる可能性があります。

つまりのところ姿勢制御というバランスや応用動作に直結するスキルと、筋力という抗重力において不可欠な要素は相補に関係仕合いながらも、意識的にトレーニングしていく必要もあります。

道場においても前後と左右、そして水平面における姿勢制御を評価して、その中で何が問題となっているのかを評価するトレーニングを繰り返しました。

要素還元的な評価と、演繹的な見方を組み合わせることです。
要素還元的な評価は筋力やROMなど、そして演繹的にはパフォーマンステストになります。姿勢制御の評価が、パフォーマンステストに該当します。

この姿勢制御の評価を行うことで、肩や首、腰部や膝などの問題を動きの中から見つけることができます。

確かにスクワットや、立ち上がり動作にて評価とエクササイズとして推奨する流れもありますが、これも、筋力というよりパフォーマンステストになるり、抗重力下での姿勢コントロールになります。

そして道場では必須となる内在的な運動連鎖!

この内在的な運動連鎖により、あらゆる測定機器がはったつしたとしても分からない領域を推測できるツールとなるのです。芸術がアートが、時に科学の解明の対象となるように、それは未知なる領域であり科学の進歩のリトマス紙になるのです。運動連鎖道場にて学ぶ、パルペーションテクニックは正に身体の未知なるメカニズムの深淵を覗くためのツールとなるでしょう。

内在的な運動連鎖を紐解くためには、感覚入力!脳の生得的なプログラム!なとの、キーワードがあります。


解剖学的な触察とは違うのは、生体の触診であるということです。解剖学的な触察の場合には検体をモデルに実習することもできますが、生体の場合には生命が対象となります。生きているということと、解剖学的な確認とはまた別の見方が必要となってきます。
つまり生きている人間を診るということは、躍動感、生命力、気を感じるということであり、生命体そのものの評価となります。

そこには幾つかのレイヤーが存在し、解剖学的な関連性はあります。しかしながら内在的な運動連鎖は、感覚入力による脳のbehaviorであり、内からの湧き上がる内圧ということになります。

絶対的な法則として、左右同質同圧に触れることで、脳内の比較検討を促し反応を引き出します。

反応の良い若い人やスポーツ選手などは触った刹那に修正反応が起こります。
自然治癒力が低下していたり、廃用の進んだ高齢者の場合には、左右の比較検討において操作と確認が必要となってきます。

つまり一側を動かすことで、他方も反応が見られるならば、一側か原因であり他方が結果となります。

反応があるということは、運動連鎖があるということであり、かならず反応のある部位から紐解いていきます。

つまり反応がでない部位からはアプローチしないということです。

一般的には問題のある場所、ここでは反応がでない部位となりますが、その反応がない部位というのは脳内のイメージが湧かなくなります。つまりどのように動かしていいかわからなくなるのです。このような脳内イメージが乖離した部位を直截操作すると、侵襲性の侵害刺激になります。特に高齢者の場合には、負担となりリバウンドが起きやすくなります。

リハビリにおいてはローリスクであることが前提となりますので、外堀を埋めていくことで天守閣を攻めやすくするのです。

抑制されていたり、廃用が進んでいたり、連鎖が途切れていたり、反応がでない要因は様々ですが、一般的には反応を引き出すために、直接触ったり叩いたり刺激を入れて促通することが選択されます。

しかしながら、運動連鎖アプローチ®においては、反応が出る部位てなければアプローチ対象にしません。反応がなければ直ぐに違う部位に展開していきます。

もしどうしてもディナベーションが起きている部位へのタッチングなり刺激を入れて改善を促したければ、全身を満遍なくアプローチするコンセプトにすることです。エステやマッサージ、整体か結果的に全身を網羅するように、幾つかの刺激は不毛に終わったとしても、全体を通じて機能低下を周りの環境とつないでいく作業になっているのです。
それでも順番と刺激の量と深さと速さと方向を考慮に入れなければ、返って悪い結果となる可能性が高くなるでしょう。つまりできるだけ運動連鎖の法則としてピンポイントにて最小限の選択肢にて、細い糸を針の穴に通すような一対一のアプローチを求めていくのが運動連鎖アプローチ®であり、その学びを得るのが運動連鎖道場になるのです。
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