箱根駅伝2015再考

Category: 多事総論
新年あけましておめでとうございます!!

 新年もはや三日。私は既に仕事始めとなっておりますので、正月ぼけはようやく抜けております。この三が日の2日3日は箱根駅伝が毎年の慣例となっており、なんとなく見てしまいます。既にストーリーが数年前から続いており、メディアにも大きく取り上げれているのでそのドキュメンタリーな臨場感にハマってしまうのです。

 今年も往路は全て見て、復路は仕事もあったので7区ぐらいまでしか実況はみれませんでした。あとはネットにて体勢をチェックしていました。既に青山学院が圧倒的な差で走っていたので、間違いないとは思っていましたが、ゴールすると二位の駒大とは10分もの差がついているではないですか!!

往路を制するものが箱根を制すというジンクスができているぐらい、往路優勝するとそこからヒックリがえすのが難しくなります。確かに青山学院の往路選手の持ちタイムや実績は抜群であったとは思いますが、往路で5分という貯金がなくても額面通り走れたかどうか?それだけ前区間の選手が起爆剤になるような走りをすると、潜在能力が引き出されるのかどうかはわかりませんが、次の選手が好走するようです。もともと力がなければ話にならないのですが、皆練習量が足りていないわけはないですし、ほぼ万全を来して望んでいるはずです。もちろん一抹の不安であったり、まさかのアクシデントが起きるので絶対はありませんが、このハイレベルな近年の箱根路においてはハイレベルなコンディショニングと日々の節制と努力が大前提となっています。それだけに後は勢いというものが不可欠なのかもしれません。

1区の駒大の中村選手は区間賞をとりましたが、二度ばかり先頭集団から置いていかれそうになりました。昨今は区間新記録で走ったとしてもごぼううわけではなく、数秒単位にて後に続いていきます。力の差が無くなっているのです。よって5区や6区で無い限りは区間賞で走るぐらいの調子の選手を揃えなければ勝てないということなのです。前年度区間3位や5位で走っているというのはある意味アドバンテージだとは思いますが、今回ばかりは結果が思わしくなかった場面が多々見られました。前年同区間を走って、リベンジで志願をしての登場であったというパターンが何人か紹介されていましたが、軒並み沈んでいたように思います。思いが強くて志願してくる選手の意向を尊重したくなるのが常ですが、実際には冷静に調子を見定めて配置することが指導者には求められるのでしょう。結果的に同一区間を走ることになったとしても、あくまで監督の明確な基準による判断ということが不可欠であると思われます。

 駒大は確かに4区の段階で約1分差をもって5区に入りましたが、1区2区で圧倒的な差をつけての独走ぐらいの好走が必要だったように思われます。特に二区の村山選手においては、爆走が次ぎの選手への勇気になったはずです。ちなみに1区の区間賞をとった中村選手はインタビューにて「入谷先生のおかげで・・ありがとうございます」という感謝の気持ちを述べていました。脚に力が入らないということで、きっと入谷先生の門を叩いたのでしょう。このような本当に切羽詰まった選手に勇気と力を授けられる治療者は既に技術だけではない、超越した何かを有していなければなし得ません。改めて尊敬と爪の垢を煎じて飲まなければいけないですね。ともすれば知識や技術や有名人をみることにおいて、自らの立身出世の手段と化している様相を呈していますが、このような素晴らしい遺伝子を理学療法の世界にいかに残していけるかを真剣に考えなければ行けません。入谷先生の後にも先にも立ち入れる人はいないことは明らかです。
患者を良くするという観点からは、結果を残していることは全国において誰もが有してる経験だとは思いますし、よくなっているという事実においてはそれ以上もそれ以下もありません。つまり事実、改善した治癒して活動と参加やスポーツ復帰につながっていれば、これ以上の結果はありません。最早自分でない誰かや、著名な先生が見たとしても、既に良くなっているという事実以上の結果はないからです。
 しかしながらそれでも敵わないと思わされるその事実はなんでしょうか?理学療法や世間において有名になりたい・・・人前で話せる講師になりたい・・・その延長線上に全てのモチベーションが存在するというのであれば、治療は手段と化して目的とはならないでしょう。自らの腕をひけらかす手段になってしまうと、世間の賞賛のみが基準となってしまいます。それは既に世の中の何かを変える力とはなり得ず、自己満足の世界になってしまうのです。自称腕はあるけど臨床は見ない・・・講習会の講師のみをしているという人もいますが、果たしてそれはどうなんでしょうね?その遺伝子は教わった人に伝わり、次の腕自慢へと育っていきます。

私は理学療法において入谷先生、脇元先生、宗形先生はオリジナリティを確立した日本人としてもっと注目されるべきと思っています。既に注目はされてはいますが、次に引き継がれていくのか?という後継者問題です。はっきりいって、すごいという思いは皆あると思いますが、その遺産レガシーを引き継ごうというものはいません。実際に引き継ぐとなるとあまりにも重いからです。自分で何かを発信したほうが簡単だからです。全て自分次第であり自分の考えや思いを何の制約もなく発信できるからです。
 ただ欧米の何とか法のようにマニュアル化され、フォーマット化され、ある一定の履修単位と試験などを経て得られるライセンスとして知的財産を産業化させてしまう発想!善し悪しがありますが、どのように日本の名工と言われる財産を世界に発信してさらに価値あるものとして日本ブランドと化出来るかということは考えなければ行けない時期にきているのかもしれません。
 
 昨今はSNSがあるので簡単に発信できて、簡単に名が知れて、簡単に人を集客できる世の中です。ミュージックシーンと一緒で、よく知らない歌手やグループがわんさかと出ていて、さっぱりわかりません。流行っているのか流行っていないのか?オリコンなどでは上位に入っているので売れているのでしょうが、記憶に残る歌がほとんどありません。耳障りがいいその時々の歌はありますが、すぐに消えていきます。下積みはそれなりに皆あるとは思いますが、歌の実力や音楽性よりもプロデュース次第となっています。コブクロなどはまだしも、下手すればジャニーズとAKBとEXILE関係以外は、受賞しないんじゃないかと思ってしまいます。本当の意味ではヒット曲、名曲と呼ばれるものが少なくなりました。

レコード大賞は昔の方がかなり価値はあったと思いますが、最近は本当に今年の大ヒット曲?と思われるような曲やグループが受賞しています。売れていはいますが、それは戦略によって売れているわけで、本当の意味での音楽性はないような・・・欧米のビルボードなどで同じような現象があるか?と言われると、日本ぐらい安易にお膳立てされた器に乗せられて売れている現状はないでしょう。

紅白歌合戦の価値は本当に上手い歌手の歌を聴ける数少ない機会となっているからです。

箱根駅伝だったはずですね・・・

もとい・・・

それでもやっぱりすごいと思うのは、東洋大学です。昨年までの6年間で優勝4回あとは2位が2回!今回は3位ですが、一区2区でしっかりとトップをとる当たりはさすがです。なんといっても酒井監督ですよ。先導車からの激の飛ばし方が一言一言が心に響きます!これだけの長期間常に上位をとるためには、監督自身が常に厳しくクリアでなければ絶対になし得ません。一度優勝したら、普通は少し気が抜けてしまうものです。早稲田や日体大が間に優勝しましたが、それ以降は低迷とはいいませんが続きません。駒大もしかりです。大八木監督の激の飛ばし方は、昔ながらの喝!ですが、あれぐらい負けん気と気持ちがあるからこそこの位置にいるのでしょう。大八木監督の言動にはどうやら賛否両論いや否のほうが多いようですが、いったいどんな清廉潔白の人を世間は求めているのでしょう(笑)。

 往路でリードして復路を迎えると、その後の選手は大方区間上位にてつないできます。このあたりも本当に不思議ですね。それにしても神野選手は驚異的でしたね。気象条件はレース展開にもよるとは思いますが、柏原選手のあの記録を越えるような走りが出来る選手がこんなに早くでてくるとは思いませんでした。ただ何度もビデオを見返して腕振りを力強くということを学んでいたようです。登りは上方向への推進力が必要になります。前方に滑るように走る推進性ではなく、こぐような振りで身体内にモーメントを発生させ駆け上がっていくのです。当然腰が落ちた脇をしめたような腕振りでは登れません。この登りの推進性を平地やトラックに転換するためにはどうすればいいのか?箱根の山登りや下りにおいてその後世界的に活躍した選手は、谷口浩選手ぐらい?でしょうか。今井選手がマラソンにて活躍はしていますが、オリンピック出場やマラソンにて2時間7分をきってくるとかということには至っていません。

特にトラックにおいては、ケニアの揺さぶり、エチオピアの中距離選手なみのラストスパート、モロッコの太い腿から繰り出される力強さなどに対抗できなければいけません。揺さぶり強いということは、バリエーションのある姿勢制御能力が不可欠であり、背骨のたわみを活かした躍動感が必要です。長い手足、小さな頭、長いアキレス腱、心肺機能、そのパーツを活かしたつま先接地と、左右差の少ないぶれのない背骨のS字カーブ、可動性のある可変性のある肩甲骨、トラックにて走っていると日本選手が全く進んでいないかのように錯覚してしまうぐらい雲泥の差があります。

外国人留学生を擁しているチームが必ずしも好成績を残していないのも不思議ですね。以前であったら山梨学院のオツオリなど絶対的な力の差によってチームの浮き沈みを一手に引き受けていたようでしたが、近年は1人大エースがいても勝てない時代です。一万メートル28分台の選手が山ほどでている現状において、既に実業団よりも力があるのでは?と思うような状況です。日大や山梨学院も留学生がこけてしまったら、全く立て直しが出来ない状況です。1人に頼ってしまうと、もしも怪我で出れなかったらという想定も含めてチーム作りをしなければいけなくなっています。大エースが不調であったり故障にて走れなかったりというようなことが、箱根においても多々起こったいます。それだけ大エースと呼ばれる選手は別格であるが故に、無理もしているでしょうし、意見をされることもなく自己管理にて任されてしまっているがことで、さらなるハングリー精神や謙虚に見つめ直すことが難しくなるのでしょう。監督というのは往々にて、このような注目ランナーを抱えると鼻高々となって満足してしまう傾向にもあるのです。一度調子が上がらなければメンバーから外すぐらいのチーム内の拮抗が条件となってきます。

来年は青学の選手の大半は2年と3年生だったということで、来年も当然連覇が期待されます。
なんといっても山登りの神野選手がもう一年いるというのも大きいです。4区までに3分も4分も離せるほど戦力差がない戦国時代!区間賞に近いタイムを出せるぐらいの陣容を揃えてようやくどうか?といった時代人突入しました。

ちなみに駒大の3区を走った中谷選手、私と同郷の兵庫県上郡町の出身だということです。西脇工業高校出ですが、同郷の選手が箱根路を走っているというのはちょっとした誇りですね。
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