顎関節のリハビリテーション

頭蓋顔面の運動連鎖アプローチ

11/15-16
盛岡での運動連鎖道場の四回目が開催されました。頭蓋顔面がテーマとなります。

頭蓋顔面は物理的に常にストレスに晒されており、実はとても疲れやすい部位なのです。

❶喋べる
❷食べる
❸表情をつくる
❹見る

これらは物理的な作用を頭蓋顔面に及ぼします。下肢体幹であれば床半力が最も影響を及ぼす物理的な力になりますが、頭蓋顔面はさらにあらゆる人間活動、生活場面にて、必要不可欠な営みを担っています。

疲れやすい顔面頭蓋ー!

とゆうことはコンディショニングとしては、四肢体幹も大事ですが、それ以上にメンテナンスが不可欠と言えます。



広背筋のメカニズムにて述べたように、身体感覚と肩の高低の乖離が根底にあったことを述べました。

しかしストーリーはそこで終わらないわけで、実際にかなり左側の筋力低下が進行していたために、身体バランスが改善されても、その筋肉のボリュームの左右差は如何ともし難いところがあります。

自分の中では明らかに筋肉量に左右差はある!と思っているのですが、どうやらこれも筋力発揮の感覚のズレである可能性かあるのです。

身体組成の成分を測定できる機器にてデータを見ると、確かに右上肢は利き手ということもあり、筋肉量は多いのですが、下肢にて関しては差はないのです。

床半力のベクトルが身体内にしっかりと留まり、外れないことが大切なのですが、どうやら左サイドはその原理から外れているようです。つまりは、運動連鎖が途切れているのです。身体内にラグがあると、荷重感覚が低下してしまいます。その低下した荷重感覚が筋肉のボリューム感に影響するのでしょう。

下肢の筋肉ボリュームではないとすると体幹筋はどうか?
体幹については測定機器による左右差はわかりません。この体幹の左右差はかなりあります。つまりは足から臀部そして体幹へとつながる中で、特に臀部と腰背部の左右差はかなりのものです。

足底感覚、つまり足底の荷重感覚は左踵の沈み込みを感じます。しかしながら距骨下関節のアライメントは、右側の内反傾向、左足の扁平傾向はあるものの、左踵底の感覚としては明らかに骨が薄い印象です。つまり踵の接地面には筋肉があるわけではなく、脂肪体の厚みがあります。感覚とは、あらゆる軟部組織と隣接する部位との総称としての表象になりますので、どこかで修飾された感覚を認知しているのでしょう。

話が飛びましたが、広背筋痛は札幌での、ボディワーク参加にて自らの身体と向き合うことで、肩甲骨の高低に伴う、広背筋への痛みが判明しました。付随し右大胸筋のスパズム、左顔面の違和感もありました。

次の週が盛岡での道場にて頭蓋顔面かテーマ。自らもデモをしながら調整していったのですが、そこで噛み合わせの左右差に気がつきます。それも明らかな左右差です。気づかないもんなんですね。自分では…意外に自分で全身の研修会をやることで、気づきとコンディショニングになっているのかもしれません。

具体的には下顎の前後左右の動態において、右側にほとんど動かないということです。動かないといっても歯牙接触位においてですので、上の歯が下の歯の壁になっておりスライドしないのです。開口時にはしっかりと動いています。

では右上の歯はそれほどまでに生え方が問題なのか?歯の形状の問題なのか?はたまた上顎と下顎の位置関係の問題なのか?実は形状の問題やアライメントの要因よりも、さらに大きな問題に気がつくことになるのです。

本当に自分の身体はわからない…。

それを、患者さんに理解してわかってもらうにはどれ程の段階が必要なのか…


それは下顎の軌道です。その軌道を決めているのは噛み合わせもあるのですが、先ずは筋肉なのです。

私の顎関節は左側が後退しており、開口時にゴリでもなくゴニュでもない、グニュという摩擦音が感じられます。ポキッというような軋轢音ではありません。これはstaticにおいて、既に下顎が後退しているということです。

下顎の後退は、後退側の問題もあれば逆サイドの煽りを受けることもあります。
普段から当たりが強い部位があれば、そこを避けるように顎は変位します。上顎由来の変位もありますので、一概に噛み合わせといっても、頭蓋骨そのものの影響も否めません。

私の場合は最大の要因が、筋肉のボリュームだったのです。つまり右の咬筋が発達しすぎているが故に膨隆し、既に左側に押しているのです。そして厄介なことに、開口時にはさらに内圧が上昇し、下顎がセンターから左に移動してくるのです。

一般的に筋肉は収縮すると膨隆し圧が高くなりますが、咬筋は逆に開口時にも硬くなって邪魔してくるのです。

伸長性が欠如することで、センタリングが崩れてくるとも言えます。つまり咬筋の伸長性とは単なる開口が狭くなるだけでなく、逆側に変位させてしまうことになるのです。遊びのある側に寄っていくということですね。

そして、さらにこの筋肉のアンバランスは、正中線に沿って開口の軌道があったとしても、そのように感じない…むしろ歪んで開いているように感じるのです。

つまり真っ直ぐに開口していたとしても、本当はかなり左寄りになっていたのです。ではそれがわかれば右寄りに感じはするものの、顎の摩擦音のないアライメントを辿りながら開いていくと、途中で右の咬筋が全く伸長しなくなります。かなり痛いですね。


とても自分でな正しい開き方とは思えない感覚にて開口するということです。
結果的に左側顔面の違和感は消え、肩の高さを気にしなくてもバランスが取れるようになりました。

ということは、あれほどまでに肩の高さを揃えても平行感がなかった感覚の補正よりも、もっと噛み合わせと、顎の問題がメインだったと言えます。

いや顎というより、歯というより、筋肉ですね。

そして下顎のを後退させるほど押しているということは、右サイドは前方位にあるということであり、滑り運動時に関節面の前方の土手に当たり、側方に出っ張っていくということになります。

この側方変位を抑制するために、咬筋が膨隆して防波堤になっているのです。
ということはあたかも右顎関節が後退するかのような感覚にて開くと丁度いいということです。普通はその軌道にて開口する人はいないでしょう。

幸いなことに、特にクレンチングやグライディングなどのストレス解消はしていないので、タッピングはスムーズです。つまり下顎はリラックスできているのです。
しかし長年の下顎の変位における筋肉のアンバランスは、やがて明らかなボリューム差となり、変位と軌道の左右差を生んでいたのです。

そしてさらに重要なのは歯牙接触位において上下の歯が何処に当たっているかです。普段は左後方と右前側方の軌道を辿っており、歯の当たりは右上臼歯の外側縁および左側第2小臼歯あたりに圧がかかっています。左奥歯には当たっていない感じですね。よって当たっていないので力が抜ける、歯の当たりと同様骨盤も右前側方にswayしてしまいます。つまり左外側後部体幹筋のスタビリティが低下してしまうのです。よって左足の外側アーチにも圧がかかりにくくなり、床半力も抜けやすくなるのです。

以上か左側筋力低下、筋のトーンが上がってこないことによる身体感覚、荷重感覚、収縮感覚の鈍麻による身体表象の左右差となっていたのです。

噛み方としては下歯の臼歯内側縁に当てるようにしていくと自然に左側奥歯にも当たりが回復してくるのがわかります。そして最終的には体幹の緊張の回復、骨盤の左側へのswayか戻ってきて荷重感覚が正常化してきます。足の外側アーチにもしっかりと踏み込めるのがわかります。

このまでくると推進力につながる身体軸が、自然と醸成されてきて運動🏃のコントロール能力が増すのです。


長くなりましたが、このような機序にて、右広背筋の痛みにつながっていたということです。^_^

今は全く広背筋の痛みも、左側の腰部骨盤の不安定感も、顔面頭部の違和感もありません。
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