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運動連鎖道場Ⅱ

運動連鎖道場第二期生 第一回勉強会報告

運動連鎖道場Ⅱ


新年度が始まりました。今年は桜が本当にきれいですね。
運動連鎖道場第二期生が4月6日よりスタートしました。
今回は二期生10名の道場生で始まりました。第一回目だけは第一期生のメンバーで一回目の勉強会に参加できなかった二人が参加していただきましたので12名となりました。
二期生のメンバーはカイロプラクティック、鍼灸師、柔道整復師の先生方も参加されており、また変わった刺激のなかでの開始となりました。逆にいえば、開業という立場にある理学療法士とは違う職種の方々の熱意というかニーズに今回のテーマはあっているのかもしれません。理学療法士においても北は北海道から二名の参加となりました。本当に参加していただいて私自身が頭が下がる思いです。何度もブログで述べていますが、少人数によるメリットははかり知れません。何十回と研修会を企画してきたなかで、技術の伝承というのは一般的な研修会形式では難しいことはわかっていたのですが、やはり息使いが近くで感じられるような距離感というのが大事なようです。また、昨今の流れをみてみると、部分的な研修会や技術講習会は多いのですが、どのような場面でどのようなケースに使えるのかということが提示される研修会が少ないようです。たとえば、関節の動かし方といった基礎的な内容はまずは大事ですが、おそらく徒手療法専門学校のようなものがあれば、それは基礎として一年時に習うことでしょう。PTにおいては学校でその基礎するも習わないので、研修会でやるしかないわけです。数回の研修会参加のみではかえってその奥深さがわからず、自己解釈でできている気持ちになってしまうという危険性があります。一斉に学校などで習って、試験などあると上手い下手がテストの点数のようにでてくるので、その難しさと探究しなければという向上心が違ってくるはずです。リハビリでは徒手療法を習ってくると、何故かもうできると解釈されてしまいます。よくよく考えてみると習ってきたら一回でできるというのは無理な話です。全員ができる環境であれば、新人が外でならったぐらいでは習得は難しいということが認識できることでしょう。
 さて、第一回目は“身体を読む”という命題のもとに、“運動連鎖のためのパルペーションテクニック”を中心に実技と講習を行いました。最終的な到達目標は“触察による動作分析”ということを強調しました。これらの、内容は多くの先人たちの知恵をお借りしながら、臨床で必要に迫られて到達した結論の一つです。今思えばスポーツ現場に15年以上出続けてきたことが今につながっていると思います。コンタクトスポーツ、コンディショニングスポーツなど競技によって、まったくその特性は違ってきます。もちろん監督やチームによって求めれらるものは大いに違ってきます。どこかの協会から派遣ということではなく、スポーツチーム帯同はフリーランスとしての関わりでしたので、何ができるかという実力のみが試されている環境に身を置いてきたように思います。先日も群馬県の桐生にある高校のバレーボールに二度目の出張に行ってきましたが、監督さんからも数か月状態が変わらなかった選手が、1~2回の関わりで復帰のメドがたってきたことに「本音をいうと運動療法で良くなるとは思えなかった」と打ち明けられました。つまり、腰痛なら腰痛体操とストレッチというようなパンフレット的な指導で即効的によrくなることが無いということです。確かに数週間続けていると改善してくるケースはありますが、即効的に効果がでる方法でないと継続する意欲も見通しも立たないというのが事実なのです。私が「スポーツは即効性が必要ですから」というと、「そのとおりなんですよ」と即座に返答されました。神ではありませんから、すべて即効で良くなることはありませんが、そのようなインパクトは必要です。継続して効果のある運動療法は初回で効果がでるからこそなのです。
 話が脱線しましたが、観察による動作分析には限界があります。機械をつかったほうが正確だからです。しかしながら機械ででてくる法則にはある傾向はわかりますが、応用することは難しいといわざるをえません。選手の分析をしてそのような傾向があるという説明によくテレビで使われていますが、当の本人はそのような自覚はほとんどないというのが実際です。
 今回の研修において強調したのは、すべての生体に対するアプローチは必ず脳への影響を考えて刺激を加えなければいけないということです。確かに感覚が知覚され認知される過程を考えると、当たり前のことなのですが、運動器疾患の場合は近年まで物理的な視点からのアプローチが主流を住めてきました。ニュートンの法則は絶対といこともあり、正中重力線上のバランスによる影響は外せないからです。しかしながら、そこに人間は脳という司令塔と持っています。いわゆる身体イメージというものは、都合のいいようにデコレーションされていますので、こちらが外観からみた解釈とはかけ離れていることは多々あります。また、その場での反応としていいということと、実際に何が原因かという納得したものがなければ人間は回復機序に入ってきません。「なるほど、確かに生活のこういう場面が問題だったのかもしれません」というような気づきがあってこそ、良くなってくるのです。脳は納得の器官です。ロボットとは違うのです。ボリュームがあまりにも多くて、相当、道場生の皆さんも戸惑うことと思いますが、私も皮膚へのちょっとした歪みにて生体全体に影響がでてしまうというようなレクチャーを受けた時は、事実としてはわかっていても、自分の中で理論的に納得できるまでは2年の歳月がかかったことがあります。私自身のルーツは理学療法だけでなく、整体やカイロプラクティック、オステオパシー、咬み合わせ、など多岐にわたります。しかしながら、動作に関わるスポーツリハビリに携わる中で、理学療法士としての専門性に上手く取り込めるように解釈しなおしてきました。先人たちのすごいところは、とことん人間を観察したところです。それは科学の基礎、医学の基礎ですよね。最新の知見や研究によってわかってくることも沢山ありますが、リハビリにおいては純粋に生体がリアルタイムにおこすその現象をしっかりと気付いて、その解釈をあらゆる知見を参照していくというスタンスが不可欠でしょう。それでは、二期生のみなさん、さらなる深見に入っていきましょう。
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