謎の不定愁訴に挑む

慢性炎症


この世の中には現代の医学では全くもって解決できない難病が沢山ある。
また難病とは言わないまでも、不定愁訴というこれまた解決が難しい症状がある。
実際に臨床に携わっていても、この症状は一体なんなんだろうと思うことは多々ある。
それも、少なくとも私が知っている治療方法では解決は難しいであろうと思われる。
このような事例に出会うと、良くなるとか結果が出るなどと声高に吹聴することがばからしく感じてします。
良くならないものに対しては蓋をして、良くなるものに対しては過度に誇張する。
これは人間の真理としてバイアスがかかるからであろう。
元来、ネガティブなものばかりに眼を奪われてしまうように人間ができていたならば、こんな不幸なことはない。できるだけ鈍感であることが生きる上では必要な素養なのだ。
細かく神経質というのは時に否定的に表現されるように、結して細かく物事を突くことが優秀であったり、優れていることであったり、現代において優位であることとは違うのだ。

確かに慢性的な疲労状態になると微熱が続くことがある。慢性炎症の原因の一つは心理的ストレスという。このような精神的なストレスが起因となって、微熱が続く、つまり慢性炎症がおきることは頷ける。本来、炎症とは細菌やウイルスから守るための機構であり、特に急性炎症はその役目を担う。しかしながら、慢性炎症の場合には原因が定かでなかったりと、身体が慢性的に防御を繰り返していることになる。心理的ストレスは外傷とは違い、終わりが無い。そのことも慢性となる要因なのかもしれない。またこの慢性炎症になると体温は慢性的に高くなるわけで、そのことによってもうつ病になりやすいようだ。
 また、慢性炎症の背景に肥満があるという。脂肪細胞が炎症を誘発させる炎症伝達物質を産生してしまうからとのこと。しかしながら痩せていれば慢性炎症にならないわけではないことを考えると、一つの側面と言えるだろうが、内臓脂肪型の5人に1人の割合でうつ病がみられることなどの記述をみると、あながち外れてもいないのだろう。

予防策は①運動 ②食生活 ③呼吸 ④マッサージ などのようです。
なんてことはない一番当たり前のことで難しいことばかりです。マッサージというのはスキンシップという意味もあるでしょう。肌というのは、非常に心理的にもデリケートな部分でもあり、だからこそ効果も高いが故に警戒もされるのでしょう。生理学的にも心理的な影響が非常に強いわけですので、マッサージというものを改めて理学療法においても見直さなければいけません。なんとなくマッサージというものが、他動的で依存的なものであるという位置づけになりがちなところがります。あまりにも我々の中でマッサージというものが、理学療法との差別化という意味において避けがちなイメージになるのも良くありません。しっかりとそこに理由があって、そしてリハビリテーションの理念のもとに使われるのであれば、それはとても意味のあることとして再認識されるはずです。

寝入りばなは、手足の末梢の体温が暖かくなります。これは深部体温を下げて眠りのベースをつくつためです。睡眠後三時間の間に、ノンレム睡眠という最も深い眠りに入っていきます。この眠りはじめの三時間が大切なのは、最も成長ホルモンの分泌が促されるからです。成長ホルモンは成長に欠かせないばかりでなく、心身のメンテナンスを担っています。入浴の効果は末梢血管を拡張させることで、深部体温が下がりやすくなるということであり、よって湯冷めはできるだけ避けた方がいいということになります。
 日中は深部体温が高くないと動けないわけですので、できるだけ冷やさないということが大切になります。お腹を温めるということもとても効果的です。
 足湯や首にネックウォーマーをつけるのは、お風呂とはまた違って、部分的に保温することで暖まった血液循環を促す効果があります。

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