咬合

咬合と頭蓋

kougou


 頭蓋の変位の大半の原因は咬み合わせにあるといっても過言ではありません。物理的に頭蓋にストレスのかかる場面は咬むこと、話すこと、表情、洗顔や洗髪などになります。就寝時の姿勢もありますね。最も大きな力がかかるのが咀嚼ということになります。早期接触などがあると当然咬合のベクトルが正中からズレテきます。頭蓋は縫合面がありますので少しづつ歪みが生じてきます。もちろん末梢からの影響もありますが、歯の欠損などがあると我々にはどうしようもありません。私自身は10数年前から歯医者関係の業界に出入りし、現在も西川歯科に月に二回程度往診治療に伺っています。
そこでは咬み合わせにアプローチすることで劇的な変化をみせているクライアントを日常的にみることができます。顔貌の変化や目鼻のバランスさらには頚部筋肉の緊張の正常化、姿勢の正中への矯正など、我々がアプローチしておこりうる変化をみることができます。それほど咬合は生体におよぼす影響が大きいということになります。可逆的な変位は我々で対応できますが、非可逆的な変化をおこしている場合は歯医者さんにお任せするほうがいいでしょう。その見極めが大切になってきます。
歯は唯一削れる部位であり、物理的な加工が施せます。理学療法においても足が唯一足底板などで物理的な変化をおこせるところですが、削るというダイレクトな方法には敵いません。咬合で問題があると顎関節にストレスが生じ、さらに頭蓋に変位をおこしてきます。しかしながら頭蓋はたとえ末梢要因であっても、末梢要因を解決しても頭蓋の歪みは残存しやすいという特性があります。よって、結果的におこった頭蓋の変位へアプローチしても劇的な変化を起こせる可能性があるのです。また下肢のようう抗重力作用からは離れているので、持続効果も高いといえます。脊柱とともに正中重力線上にあるアプローチはとりあえずアプローチすることで何かしら効果がでてしまうのです。これが整体やカイロでルーチンとして脊柱にアプローチする所以となっています。日本のリハビリ業界の良いところは評価に基づいてアプローチするということです。しかしながら評価をして生体の因果関係を証明する明確な手立てがないため、結局ルーチンとしてアプローチする方法を選択してしまうのです。評価は十分にしていると思っている方も多々いらっしゃると思いますが、勉強会レベルではいいのですが具体的な解決に結びつく臨床レベルでの効果に結びついていないのです。
 内在的な運動連鎖を評価することで、生体の歪みの歴史を紐解いていくことができます。頭蓋や骨盤・脊柱・足部へアプローチするときには、必ず機能障害との因果関係をしっかりと説明できるようにすることこそが大切なのです。何故なら、世間ではルーチンの治療をうけることではなく、その人にあった治療方法を選択し、説明してくれることこそが望まれているからです。

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