脳の神話が崩れるとき

脳の神話が崩れるとき

Brain Wars

Mario Beauregard
黒澤修司 訳




【序文】
ふと立ち寄った本屋にて眼に留った書籍があった。
その書籍欄には現代科学などの、非常にサイエンティスな書籍が並んでいる。なかなかこの書籍コーナーを作った店員さんもすごいな~と感心しながら他にも脳卒中の治癒体験記や医療産業力について、物の形、物理や科学、教育など多岐にわたる分野にて好奇心をそそる題目が並んでいる。そう・・雑多として並んでいるその書籍の集め方に共通しているのは、好奇心をそそられるということである。脳に栄養を与えるためにはとてもいいコーナーだ。大概の本屋であれば、ある程度カテゴリーが同じ読本が陳列されている。健康コーナー、旅行、パソコン関連などなど。

何気なく手に取ってみたその本は『脳の神話がくずれるとき』とある。一時期脳関係の書籍を買いあさったときもあったが、最近はめっきりと手に取ることも無くなってきた。大学院にて知覚運動制御が主たる研究室にいたこともあり、実験心理学などのいわゆる脳科学に触れる機会が多かったからだ。その時脳は何をしているのか?その一連の働きを、behavior行為と呼んでいる。

最近は講習会などに追われていて、自分の時間を持つことがなかなかできていなかった。いわゆるノルマとしての期限があるものにずっと追われていたこともあり、フッとこのような書籍を手に取る時間は久しぶりかもしれない。インプットとアウトプット、そして言語化による一人称化できることによる学習と応用への発展。このような過程を網羅することで、人は実力と呼ばれる能力を高めることが出来る。リハビリに関する知識や技術に関しては、20年間繰り返してきたおかげで一つのアルゴリズムのようなものが出来上がっている。あくまで自分の脳の中での作業になるので、具体的には表現できないことも多々あります。

運動連鎖アプローチ®で提唱する運動連鎖アプローチは、バイオメカニクスやキネマティックな側面だけでなく、必ず脳の機能についての考察と応用が入ります。いわゆる説明やメカニズムとしての使用ではなく、あくまでリアルタイムに生体への刺激に対する反応における一体感となります。実感といったほうが正しいでしょう。そしてそれは確信にも似た感覚となっています。つまり見えることはないはずの、末梢刺激に対する刺激によるインパルスが中枢に伝わり、シナプスを連綿として伝わり、あたかも花火のように脳が賦活される。そんなイメージになるでしょうか?

そしてもう一つ「精神力動学」と勝手に呼んでいるその事象について、まさに確信となってきています。その折に出会った書籍ということです。つまり治療手技は各種あるなかで、どれもが効果的であると唱えているその原理は、実は本当にその手技が正しいとは正しくないかではなく、その根底にある何を信じて何に対してアプローチしているかを思い込むことによって効果が出るということです。もちろん一流スポーツ選手のように、方程式をしっかりと覚えておかないとファジーな方法では効果がでないタイプのフィジカルもあります。よって思い込んでいても、効果がでないこともあるのは確かです。はまるかはまらないか?そういったある程度の整形外科的なスクリーニングが不可欠な疾患に関しては、的は外してはいけないないものの、その先の治療のバリエーションはそのセラピストのチャンネルの多さによるのです。そのチャンネルは同じ部位を触っていても、想い一つでゲートが開いていきます。チャクラと思えばチャクラに、経穴と思えば経穴に、骨と思えば骨に、筋肉と思えば筋肉に、そして大切なことはそのことを患者と共有することなのです。

そう、つまり治療者側のみの想いではなく、クライアント側の想いも感応することで共鳴して、そこに変化のバイブレーションが生まれるのです。

前振りが長くなりましたが、“脳の神話が崩れるとき”自己治癒、催眠、超常現象、などなど精神が物理的に事象を動かす「精神力動」についてシリーズで読み進めていきたいと思います。
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