運動連鎖アプローチ®インソール

運動連鎖アプローチ®footワーク&インソール

2月22-23日京都にて運動連鎖インソールセミナーを開催させていただきました。インソールはご存知の通り、入谷誠先生という既に神の領域に達している?御大による大きな功績があります。理学療法士がそもそもインソールを扱うということが、ごく一般的になっているのはまさに入谷先生あってのことです。実は当たり前のようにインソールを使っていますが、これは当たり前でなく、先人による尽力にって業界が変わったということなのです。リハビリ業界を変えようという試みは誰もが思っている、いや変えなければいけないと誰もが思っていると思いますが、その功績の一つがインソールなのです。また四肢のあらゆる機能障害であっても体幹へのアプローチにて何らかの改善をみるということの功績も、福井勉先生による力学的平衡理論によるところなのです。いまでは体幹というのはあらゆる業界にて当たり前のように使われており、そしてその効果は経験的に立証されていますが、では何故四肢に対しても効果があるのかというその原理については意外に知られていません。stabilityが大切だからということはもちろんですが、では何故にstabilityが必要なのか?ということは医療として用いるならば、単にフィットネスレベルでの説明では足りないのです。軸が体幹が大切だからリハビリに用いるという入り口はいいとしても、そのワンフレーズにて済まされてしまえば、その論理にて全てのものが導入されたとしたら大問題になります。侵襲性がなく、楽なったというレベルにて評価される我々だからこそ、安易に民間療法も含めて導入に踏み切ることが許されてしまっているのです。診察にてグルコサミンやコンドロイチンそしてサプリメントが、いいからといって思いつきで処方したとしたらどうでしょう?実際には医薬部外品ですので処方できませんが、自分が効いたからといって進めるといったレベルで医師が全て動き出したら必ず何かしらの問題がおきて規制が入ります。
 オステオパシーやカイロプラクティック、整体が効果的であるということで、医師が理解を示してくれてそのままオステオパシーと処方されたとしたらどうでしょう?効くからええやん!では済まされないでしょう。もしくはアロマやリフレクソロジーが指示箋として出てきたらどうでしょう?ごく稀なケースとしては全国の中にはやっているところはあるかもしれませんが、全国に推奨したり、国に認めてもらえるでしょうか?

また、その効果を期待されて施術するという立場になったときに、責任が生じます。学術的な検証の場がなくては、ただオステオパシーがセラピストのなかに広まって、こっそり使っているという現実はいつまで続くのでしょうか?
果たしてその結果を出せるという保証はあるでしょうか?
 概ね理学療法という枠内に入っていて、ごく少数の人が特殊なことをするからこそ表面化せずにできるのです。
昨今、低脳脊髄圧症の病態が明らかになり、公的に治療も認められるようになってきました。これは当初、全く世間から認められておらず、かなり長い時間をかけて学術的に研究が行われ、ようやく国に認められるようになったという経緯があります。もちろん、そのような病態はないという反証をしっかり理詰めにて論証しなければなりません。

脳脊髄液の還流は脳神経にとって必要不可欠だから、先ずはこの脳脊髄液へのアプローチを選択しないのは愚の骨頂!などと、二行ばかりの主張で正当性を論じるのはあまりにも短絡です。

ところが理学療法士の世界では、その論理がまかり通ってなびいていくのです。

公的にその論理を公言できるようになりますか?そのためには教育課程や資格、審査が必要になるはずです。そうすると施術の技術だけでなく知識だけでなく歴史も学んで試験を受けてパスしなければ基準がわかりません。施術家ではなく医療従事者として用いるということは、そういった過程が必要だと言うことです。リハビリの学校でも数学や英語などの一般科目、そして公衆衛生やリハビリテーション概論、病理学、人間発達学など幅広く学んだはずです。
 いきなり治療方法のみを学んだ訳ではないはずです。理学療法士が東洋医学を語れば珍しいので注目を浴びますし、できると公言してしまえばその人はできることになります。そして理学療法士の知らないことに対して、上から目線にて非難できます。しかしながら、その非難の矛先を鍼灸師や柔道整復師に対して言えますか?言えないでしょう。
例えその瞬間は、理学療法士が東洋医学と称して結果を出せたとしても、東洋医学で説明しだすと必ずボロが出てしまいます。そこで良くなってるからいいじょないか!と居直っては、建設的なディスカッションもできません。

スポーツ現場にいけば監督やコーチが、テーピングをやったり治療まがいのことができる人はたくさんいます。整体のようなこともできることもしばしばです。時として良くなります。方法論がはまれば、専門家であっても素人に臆することになるのです。

 一つの方法論を展開して誇張するのは結構ですが、アウェイに行ったときに全く違うアプローチにて良くなっているさまを目の当たりにしたときに、自らが自負して同業者のなかだけでお山の大将になっている鼻を少々へし折られることになるでしょう。

 私がナショナルのトレーナーとして合宿に先週参加させていただきましたが、鍼灸師が運動学的な観察や動作分析にて、そして運動療法と運動指導にて見事にパフォーマンスの改善い結びつけているその姿に、これは負けてはいられないと刺激を受けました。
若い頃、先輩が良くしているのを見て、ライバル心をかき立てられ、絶対に負けたくない、追いついてやる!とメラメラと炎を燃やしていたものです。
 久しぶりにそんな気持ちにさせてもらいました。有り難いことです。理学療法の業界では講師になってしまっているので、なかなかそのような境遇になることがありません。例え同業者にてすごいセラピストがいたとしても、必ずツッコミどころがあり、全てを素直に受け入れられないことも確かです。しかしながら、他の業界の治療家の前では自分の肩書きや経歴は関係ありません。

日本選手が海外に行ったときに、ベテランだからといって優遇されることはないでしょう。怪我をしても根気よく待ってはくれないでしょう。結果が全てとなります。運動学的なアプローチにて鍼灸師がしっかりとその場だけでなく数年後を見越して、積み上げているその姿勢は、刹那的にその場の結果にこだわることの意味のなさを思い知らされます。じっくりと積み上げていって、将来的にどのようなパフォーマンスをができるように助けていくか?決して、ある一瞬の治療にてオリンピック選手になれるわけではありません。
メダルもそうです。既にその域に達している選手に対して力を発揮できるようにすることはできても、競技レベルは治療だけでよくなることはありません。練習しなければ上手くはならないのは明白です。そういった意味においても、ベースとなるフィジカルを実力を積み上げるための、我々の関わり方のスタンスはどうあるべきか?練習方法やコーチや戦術は我々の役割外です。そこに抵触しないまでも、我々の立場にて自然に周りも理解できて、そして実践できる方法です。いきなりそこにボディーワークを入れても仕方ありません。個人的に必要性を感じて、自分の時間を利用して積み上げることはできても、団体として入れるのは難しいのです。
 ボディーワークの専門家になるわけではなく、技を磨く時間など大半は競技のための時間に費やす訳で、身体作りばかりをするのは限られているからです。
競技特性を考慮しなければ、単にボディワークとしてエクササイズを入れても、直ぐに結果に結びつくことはありません。主体的に選手が門戸を叩けば効果は出る可能性は高くなります。

しかしながら、こちらから押し付けては効果は出ません。

競技の延長線上にあるルーチンワークの一つとしていかにコンディショニングに関われるか!

話がそれましたが、インソールは入谷先生が本当の意味で選手に医者に、世界に、スポーツドクターにオリジナルとして認知されたからこそ、広まっているのです。

他人のふんどしではなく、理学療法士としてのアイデンティティを追求しなければ、職能が広がることはありません。動きに始まり、動きに終わる!そのような理念にて理学療法を探求した先輩の辿った道筋をもう一度確認しましょう。

動連鎖アプローチ(R)も一歩外に出たら、また世界からみたらまだまだです。
結果がでるというその一言でのみで、リハビリ業界のためと表面上はうたっていても、それは集客というビジネステクニカルと自らの自尊心を満たす道具としての利用であって、本当に世の中を変えることは出来ないでしょう。

必ず世界に出て、そして本当に医学としと認められる運動連鎖アプローチ(R)への道は始まったばかりですが、もう一段高いレベルにて新しいWindowを開いていきます!
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