不安定のなかの安定性

リカバリー&コンディショニング

 本日より代官山にてリカバリー&コンディショニングセミナーが開催されます。タイミング的には開催されましたという報告になりそうですが。


センタリングアプローチというカテゴリーにて運動連鎖道場やセミナーを開催してかなり経ちますが、スポーツ現場やあらゆる体幹に対する見解の中で、固めるのではないんだ!という趣旨の内容が多くなってきました。


つまり、体幹のエクササイズは確かに固めるという観点や要素が入るのは、仕方が無いとして、それとは別に使い方として固まるのはどうだろう?という視点です。

つまり、このような見解は経験の中から自然発生的に感じた人が多くなることで、その思いから確信に至る過程となります。

では固めるということの効能もしくは弊害はなんだろうか?
グラグラしていることへの対極は、スタビリティ、つまり固定になります。先ずは固める、固められる能力がなければ不安定に対する是正は得られません。

しかしながら、固めるということができるレベにある人が、それでもスポーツなどは動的な中での安定性、さらには分節的なレベルではなく、パワーを発揮している最中にパフォーマンスの向上という観点にて、体幹の固定の延長線上に適応させる必要が出てきています。

つまり、この動的な安定性において、動的な固定性はしっくりいかないように、さらにパフォーマンスの向上という視点にて考えた時に、例え体幹であっても固める意識では、求められる要素からは掛け離れてくることに気がついてきたのです。

体幹のエクササイズにて、怪我の改善や予防だけでなく、パフォーマンスの向上につながるとされています。

その時に指導する側の、固定観念と刷り込みによるこれが正しいんだという大脳皮質での思い込みが問題となります。
当てはめるという思考に陥りがちな人間の思考は、実際に選手として動いている時の感覚と大きく解離してしまうのです。

また体幹が大切だという思いが強すぎると、それはパフォーマンスでの意識と全く別の競技であり、体幹というスポーツにはまってしまっている場合があります。

なんでも人間は極めたくなるように、ヨガのアーサナがおおよそ必要ないレベルにまで達しているように、その目的はなんたるかが外れてしまわないようにするべきなのです。

目的か手段か?!

本来の趣旨はどこにあるのか?

自らのアイデンティティの確立とイコールである場合、ある考え方は執着となります。その専門家ゆえの陥りやすいスポットにはまってしまうと、手段が目的化してしまうということです。

さて、固定から安定への大きな展開に必要なことは、エクササイズは体幹だとしても、パフォーマンスは重力に対して、そして四肢体幹に対して、だけでなくそのアクティビィティに競技に集中しなくてはいけません。

その時に固有の体性感覚に意識を集中させるわけにはいきません。

ボディワークであれば、その一つの体性感覚へのアイソレーションにて成り立ちます。そこが目的であるボディワークと、手段であるツールとの違いになります。

素晴らしいパフォーマンスには必然性や、そして置かれた状況や立場が大きく作用してきます。つまり集中力が大きな要因でもあり、絶対的に落とせない試合など。

つまり軸も意識しての構築と、その軸を作る過程これらの派生、さらには全く四肢の組み合わせや肢位の違いがあるため、エクササイズしたものが、パフォーマンスへの転移につながらなくなるのです。

センタリングとは身体が抗重力下において原理原則となるべきものであり、これは倒れないようにするシステムと同義となります。ある時、重心動揺計にて治療しながらモニタリングしたときに、足と骨盤と顎関節をどこからアプローチしてもCOPがセンタリングすることが見られます。つまり身体への感覚入力の全ての副次的効果といいますか、共通した身体の恒常性を保システムなのです。

全ての治療や介入効果は中心化なのです。経絡や内蔵や筋骨格器であっても、それは全てに共通した治療効果があるのです。つまり、どのような方法をもってアプローチしても、必ずどの角度からみても効果があるということです。もちろんその人にとっての最適なアプローチがあることは確かですので、その人にあった治療方法というものがあります。合わない治療方法というのは、どの角度からみても効果がないのです。例えば筋骨格系からアプローチしたとしても経絡やエネルギーの観点からみても必ず効果があるのです。その効果の割合がその人によって違うということです。

よって、運動連鎖アプローチはキネマティクスな側面が多分に強くなりますが、その結果、どこからアプローチをするべきかを迷う参加者もいます。治療効果の指標は個別の部分的な改善も当然ですが、必ずセンタリングが伴っていることです。このセンタリングの効果は抗重力下によって検証する必要があるのです。確認をしなければそのせっかく得られた効果は半減します。

リカバリーとコンディショニングもセンタリングという観点にてこれからも極めていきたいと思います。

また1月25日の内容については後ほど報告します。
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