新使える体幹エクササイズⅡ

抗重力stability エクササイズ

 腰痛は本当に予防できるのか?

 理学療法士に予防できるのか?

 治せるという人は多いでしょう。

 特に徒手療法を専門としている人においては、自信もあるでしょう。

 では、全ての理学療法士が徒手療法を充分な教育を受けて習得したならば、日本の腰痛は予防できて医療費の削減ができるか?と説いた時に、??がつきます。
 
 できるとも言えないし、できないとも言えない。できないとしたならば、国際的な基準のライセンスを取得するに至っていないから。と言うでしょう。それではいつまでだっても永遠に予防はできないでしょう。
 確かに、良くならないのは、減らないのは、勉強が足りない、技術が足りないからであることは否定しません。そして適当な対応や治療をしているというような噂は常に絶えません。
 
 理学療法士としての評判を落としかねないような、同じ理学療法士としてそれはないだろう・・というような治療や対応も多々あるでしょう。もちろん看過することもできないし、同じ理学療法士として見てほしくないと一言いいたくもなるでしょう。
 
 しかしながら、その論法は延々と止むことなく続いていくのです。これは理学療法に限らずすべての業界を通して、歴史のなかで人類が通ってきた思考パターンなのかもしれません。

 例えば、近頃の若者は・・・というフレーズは古今東西を問わず、繰り返されてきた言葉です。それでは人は太古昔からどんどん軟弱になっているのか?ある意味当たっているのかもしれませんし、では過去の先人達が立派な模範的な人ばかりかというとそれはどうでしょう?と言いたくなります。

 若手、若者、新人、未熟という言葉が相対的には当てはまりますが、大事なのは学ぶ意欲と変化に対する許容です。受け入れることのできる柔軟性であり、既に今ある頂きではないのです。到達しても休んでいるのでは、それは既に山ではありません。ビバークです。また降りて改めて登る意欲とエネルギーこそが比較対象となるべきなのです。
 自らができるという前提、自らはなんちゃってじゃないという自負、自らはできる理学療法を体現化しているという過信、近頃の若者は・・というフレーズの先には何も変わらない、変えられない、ただボヤイテいるだけです。結果的に、その人の可能性を見出すことができない、また信じることができないため、真の意味では潜在的な能力を引き出して育成することができない阪神のような状態になってしまいます。
 阪神タイガースのフリーエージェントになった選手やトレードにて出来上がった実績のある選手のみをとってきて、結果、鳴尾浜にて調整している高給取りが山ほどいます。

 確かにある程度の自負があるセラピストは人知れず苦労も努力もしたでしょう。しかしながら、新人のころは果たして褒められるような理学療法士であったかどうかを自問自答すると、結構、劣等生だったという人も少なくないでしょう。多くの人に寛大に見てもらいながら、育ててもらって、そして今があるのです。人はその過程を忘れがちで、今現在の頂からものごとを見下ろす傾向があるのです。
  
 可能性を信じる、できる力が立ち上がる力を信じることがリハビリテーションなのです。理学療法ももちろんその理念に沿ってなのですが、どこからか治療主体の思考になってしまうことで、予防への転換ができなくなっているのです。予防は治療が得意な職人にはできません。あくまで個別だからです。

 つまりは予防とは自主的な意欲と自信を芽生えさせることが必須だからです。もちろん予防の前の楽になることのセラピーのほうが受けはいいでしょう。では理学療法士がこぞって寝かせて徒手的に施術しますか?
 
 話がのびのびになりましたが、予防には改めて寝てやるエクササイズも大切ですが、寝ないでもできるアプローチが必要なのです。抗重力になると腰部ではなく足腰になります。つまり足腰の強さとバランスが不可欠です。
ではバランスとは何か?
最近、浅田真央さんのでているCMにて軸が大切なんです・・・というようなコメントがありますが、まさにバランスとはその芯となる軸が不可欠です。バランスとは弥次郎兵衛のようなセンターポールが必要です。
 その軸とはどのようにして形成することができるのか?
 
バランスの練習というアイテムでは患者レベルの腰痛は治りません。ツールにて改善するのは健康増進の対象であり、さらに上積みしようとする対象者です。それこそフィットネスレベルの対象者になります。
 治療的な要素が加わったきめ細かい配慮のもとの運動療法の指導が必要です。
 
センタリング
 運動連鎖アプローチにおいては姿勢制御のキャパシティを拡げることが、ロコモティブシンドロームの予防につがります。全身の筋骨格系への負担は、自由度と許容量の低下による局所的な負担の集積になります。
つまりは腰部の安定性ということは固定性としての認識をもってイメージされていますが、耐震構造のように揺れながらも中心に戻れる能力のことなのです。全くのスタビリティの欠如は固定が優先されます。そして、しかしながらさらに活動性を高めていくためには、柔軟性のある動きの変容が大切です。つまり固定とは身体運動も筋活動も、ある画一化された幅になります。しかしながら、より活動性を高めるためには、固定から可用性への転換が不可避となります。グラデーションのように可動性と筋活動、過剰でもなく減少でもない、適度なコントロールです。そのためには外壁の強化から芯の柔軟性と修正能力です。

 運動連鎖アプローチにおいては、かねてから内転筋と下腿の内側にある後脛骨筋の重要性を説いています。
適度な伸張性としての後脛骨筋は荷重下において相対的な外反位においてなされます。つまりは、股関節の相対的な内転位によって足部がCKCで固定されていることで外反位となるのです。抗重力における筋活動は末梢が固定で中枢が停止部となります。外反位というのは外反運動というわけではなく、正確には下腿の外側傾斜なのです。その結果制動するために後脛骨筋が伸張されるのです。決してOKCの内反運動ではないのです。
 股関節は相対的には内転つまりは荷重側への骨盤のswayによってなされるのです。
結果的に股関節内転位によって、内転筋は短縮に、下腿内側は伸張され、膝関節内側エリアは移行部になるのです。伸張でもなく短縮でもない、よって大腿の安定性ともいうべき表現が適当でしょう。
 
 おもに前額面の姿勢制御によって軸形成は成されています。左右対称という言葉があるように、左右差を認識することによって中心は意識化されやすくなるのです。前後対称という言葉はありません。前後の中心を表象することは至難の業です。よって前後のバランスはテクニックが必要なのです。立つ技法ともいうべきコツが必要で、改めて立てるか立てないかではなく、より良く立てるということが必要なのです。
 後脛骨筋から内転筋、そして骨盤底筋と腸腰筋と横隔膜への連動性を高めることが必要です。
骨盤底筋はいわゆる尿失禁に対するアプローチとも、ヨガでいる尾骨を中にひっこめるような動作でもありません。何故なら意識的に確かに我慢するような意識や、しぼめる様な意識によって収縮はしますが、何度も繰り返すように能動的な収縮はあくまでエクササイズであって、動作上の最適な尚且つ合理的な連動性ではないのです。
動作上で応用できなければその効果は半減します。あくまで動作とエクササイズの両面にてアプローチすることこそが、効果的な予防につながるのです。
 エクササイズを一生懸命して良くなることもあるでしょう。動作や身体の使い方、筋肉の使い方によって良くなることもあるでしょう。その境界型の人がいるのです。
 
 立位にて内側アーチを浮かせないように前額面へのウエイトシフトを繰り返します。どこの骨盤底筋という意識よりも結果的に荷重下において自然に関与する。そこが大切なのです。そして骨盤底筋が動作に応じて適度に収縮することと同期して、腸骨がインフレアします。腸骨筋が働くことによって骨盤は前傾し、腰椎の前彎が促されます。そして大腰筋も伸張されるということです。大腰筋が伸張されることによって、腰椎は下方へ引かれます。この上下の力によって人は上に伸びる力へと姿勢制御されるのです。もともと重力に抗して立っているわけですので、Gが強ければ自然に踏み込む足にも踏ん張りがきいていくるのです。
 腰椎が伸張されれば横隔膜の腰椎についている脚も伸張されます。しると自然に横隔膜も大腰筋の作用と相まってさらなる促通がされるのです。
 このようなセンタリングマッスルの活動によって、芯ができて動きの幅が拡がっていくのです。

 
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