新使える体幹エクササイズPART1

本当に理学療法で腰痛予防できるのか?

腰痛は理学療法においても、メジャーな疾患です。体幹のエクササイズを始め、徒手療法などの各種方法が極められています。しかしながら本当に腰痛の治療はできても、予防はできるのだろうか?
確かに患者さんは良くなっているように感じるが、自分や同僚の腰痛は一向に治る向きはない…ということを目にする耳にする。何か一つの方法にて良くなったという事例は実は見たことがない。
急性腰痛には徒手療法が有効であるとののエビデンスが示されているが、治るとは言っていない。あくまで悪くならないという前提に立っての有効である。そして徒手療法にて未来永劫再発しないわけでもない。他動的な徒手療法はきっかけであり、結局は自らの予防と対策がなければ良くならない。
毎日ストレッチを暇さえあればやっているという患者さんは、良くなっている。しかし、その患者さんは一般的な事例を見ても、異例の意識の高い人であり、暇さえればストレッチをしているという努力家はそういらっしゃらない。
確かに指導したのは理学療法士であり、効果的な方法を指導したことによる結果ではあろうが、特別な方法でもなく、本当に一般的な腰痛予防である。
能動的にひたすら集中して繰り返すということに意味があると思えてしまう。
楽になるということは、治癒を促すためのきっかけではあるが、徒手療法にて全てが良くなることはありえない。神経根症状などのメカニカルな局所的な問題にて生じているのであれば、モビライゼーションが効果的と思われがちだが、果たしてそうだろうか?
瞬間的な楽になるが、急性腰痛の病態のカテゴライズができていなければ、単に感覚入力によるゲートコントロールに過ぎない。機序としてゲートコントロールが出来てもメカニカルストレスは変わらないだろう。特にスタビリティがなければモビリティが得られてもまた潰れてしまうだけだからです。

抗重力にて支持している身体を、抗重力にて適応させなければ効果の程が時間と機会の増減によって比例してしまうのです。ここでどのようなカテゴリーのクライアントがいるかを列記していききます。

①言われたことをしっかりとやってくれる。お家で指導した運動をしっかりとやってくれる。
 さらに工夫してやってくれる。ポジティブタイプ。
②言われたことをしっかりとやってくれるが、やり過ぎてしまうタイプ。オーバートレーニングタイプ。
③言われたことを毎日継続してくれているが、悲壮感とややnegativeな発想を有しているタイプ。
 真面目なタイプで、外来などで来てくれたときはとても良くなるが、自宅でのセルフエクササイズでは効果が出にくい。多分にメンタルな要素、安心感などが重要なタイプ。
④自宅ではやらないタイプ。やってもらうことが好きなタイプ。
動くことが好きではなく、マッサージなどの心地よさを好む。つまり暇だけどなかなか自分ではやれないタイプ。
⑤普段、忙しくてなかなか自分でやる時間がなく、毎日疲れきっているタイプ。これはサラリーマンやOLなどの激務タイプ。

ポジティブにこちらの期待以上に効果がでる患者さんがいますが、こちらの意欲も引き出してくれる、まさに治療者と患者がイーブンな関係にて共同作業ができます。理想はこうですが、なかなかそうはいかないのげ現実です。
エビデンスが必要であることは間違いないですが、上記のような複雑な要因が絡んでくるとすると、枝葉の部分があまりにもメインであるため、エビデンスの重要性と比重が必然的に薄れてきてしまうのです。
これが医師の診察室のようなこところで、完全にこちらの雰囲気と流れでやりやすい環境であれば、エビデンス一辺倒でいいと思います。何故なら一つの儀式のステージのようなもので、完全に場の雰囲気をその治療方針にて執り行うことができるからです。例えばロキソニンハップの効果は、データでは変形性関節症に対して著名改善から軽度改善までいれれば、改善率は90%近くとなります。このデーターをもって診察にていわゆる湿布を処方しないという手はないでしょう。
 ところが理学療法においては、湿布だけで本当にそこまで良くなっているとは思えないという乖離があります。運動療法の効果はどうか?筋力の向上による効果はどうか?となると、リハビリの効果はあることが証明されています。しかしながら、どこまでの改善をもって良しとするか、フォローするかという方針の違いによって、リハビリによって良くなるという基準が違ってきます。
 つまり日常生活に支障なくできるようになったら終わりという、FIMやBI基準です。痛みがあっても生活はできますし、愁訴はあっても普通に生活できるようにはなります。杖や補助具を使えば歩けて自立ですが、生活の質として痛みがあるので低くなります。できるか出来ないか?完全に愁訴が解決するまで見ようとするセラピストなのか、なんらかの効果がでればそれはつき合っていくしかないという観点にて、自分のやれる範囲を決めてしまうこともできます。運動指導にて出来るようになったら終わりという、大学病院スタイルもあれば、クリニックのようにとことんまでつき合うというスタンスです。これは立場と役割が違う訳ですのでどちらのやり方がいいということではありません。義務を果たすということと、個人の価値観と使命という観点は違うのです。

では具体的に本当に理学療法にて腰痛予防が出来るか?という命題にPART2にて入っていきたいと思います。
何度も言いますか治せるか?と予防できるか?の論点は同じではないということです。
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