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なんば歩きの解明

なんば歩きは良い?
なんば歩きはスポーツ選手に取り上げられたことからも、誰もが知ることとなりました。昔のヒトは本当に同側の手足を一緒に動かして歩いていたのでしょうか?現代においては、とても不自然で歩けたものではありません。確かに昔のヒトが肩に天秤をかついて歩くさまなどは横歩きになりますので、それをもってなんば歩きとされているようです。その是非についてはわかりませんが、応用しているという内容の記事はありますね。ある短距離選手がなんば歩きをイメージしているといっていたことがありますが、実際走るときになんば歩きになっているわけではありません。あとはプロ野球選手が古武道を習って、捻らない・・というような身体の使い方でタイトルをとったことがありました。別の解説では身体の使い方を一軸ではなく二軸で使っていることが良いパフォーマンスなのだとしています。これは全てなんばの応用と考えられます。つまり見た目のなんば歩きということではなく身体の使い方としてのなんば様の働きがあるということが大切なことなのです。では、あるヒトをみてこのヒトはなんばの原理が働いているかどうかを見極めるにはどうしたらよいのでしょうか?患者さまをみていると体幹は固定して動きが少なく歩いている方が沢山おられます。実際に手は交互に振っているのですが、上肢の自由度を拘束して歩行させてみると途端になんば歩きになったしまいます。これは、つまりのところ体幹から下肢はなんばの動きになっていることを物語っています。ところが患者さまは腰痛などでリハビリに通ってきていて体幹の硬さが問題となっています。これだけをみるとなんば様の身体の使い方が身体の硬さにつながっていることがうかがえます。私自身の経験からもなんば様の動きが固定化している患者さまの治りは悪く、日常的になっていることは良くないと位置づけています。考え見ても体幹と下肢が同時に動くのではねじれが入らず不自然ですよね。では本当のなんばの原理はなんなのか?これは肩甲骨の胸郭からの分離した動き、特にプロトラクション(外転)の動きが連動していることが大切なのです。つまりなんば様の原理が身体に働いていることは日本人にとっては西洋人に比べて合っているのですが、肩までが固定していたのでは障害を引き起こしてしまうのです。このあたりは歩行テクニックの手の使い方で解説していますのでご参照ください。
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