前額面の姿勢戦略

前額面のストラテジーと膝関節の関係


前額面の姿勢制御は、人が二足直立歩行に至る過程で新たに獲得した戦略になります。
前額面の姿勢制御については、体幹の動揺との境目にあることもあり、曖昧なままになっています。つまり前額面上のストラテジーは人が二足直立歩行をするにあたり、必要不可欠な、要素であるものの、方や跛行においても前額面での不安定性が見られるため、正常と正常と言えない境目の明確な定義が難しいのです。
つまりは、診断名があっての動きの結果は、因果関係と結びつきやすいのですが、健常人のカテゴリーに入る人達の場合は、自覚症状はなくパフォーマンステストにて始めて左右差があることに気がついたりします。
例えば腰痛などがあっても、診察するまでもない段階における機能的な差異をどう判断するかが課題なのです。
またスポーツ選手においては、日常生活は特に問題ないわけで、さらにパフォーマンスを向上させるための機能評価として、成り立つ感度が必要になります。
明らかな問題は見た目にはなくて、しかしながら厳密に見れば左右差はある。そんな時に、生活に支障が出るほどではないが、機能障害に結びつく伏線にはなりうる可能性がある。このレベルがセミナーなどで、被験者となる人達になります。

話を戻しますと、前額面のストラテジーは体幹の動揺つまりスタビリティとの判断基準が曖昧であるということです。スタビリティを理念とするならば、動揺しない方がいいとなります。そうすると、安定しているとい概念が、視覚的に微動だにしないという判断基準になれば、揺れて見えることは否となります。
ベリーダンスやフラダンスは不安定性を助長するのか?という問いに対しては無言になります。何故ならば、スタビリティを信条とする派にとっては、説明がつかないからです。スタビリティイコール機能的に優れている。絶対的な真理だとした場合、解釈が体幹の動揺がないこととするならば、その定義から外れる事象は説明できなくなるのです。
つまりは、ベリーダンスのような腰部を連続的に動かし続ける運動はスタビリティを損ない良くない!となれば、理論の正当性が立証されるわけですが、特に腰痛が多いとか、機能的に深刻な問題を引き起こすという報告も事実も確認できないのであれば、では機能的な腰部の安定性とは何か?という根本的な定義の改定の時期に来ていることになります。
つまりはスタビリティを固定性という語源にするならば、動かないという意味合いになります。安定性という意味合いも含むのなら、固定に寄らない新たな解釈が必要になります。

前額面のストラテジーは、体幹のスタビリティという観点に対する新たな視点の必要性を示唆するものになるのです。例えば体幹が直立位として維持するべきものとするならば、左右の体重移動において、体幹もそよまま並行移動することになります。
しかしながら、体幹の平行移動は本来あるべき立ち直り反応と相反するものであり、正中重力線上、元に戻る機能を損なうことになります。
これでは連続したロコモーションは出来ません。
つまりは立ち直り反応とは左右の真ん中に戻ろうとする役割を担っており、歩行における前額面の重心移動に対して、脊柱が相対的に戻ること、具体的には前額面上にて傾斜してみえることになるります。運動学的には側屈と回旋のカップリングが起きています。
つまりは椎間関節レベルにおいて動かないということは、却って不自然になります。では脊椎は姿勢制御において動くことが前提としてあるとして、ではどれぐらいの動きが、どのような動きであれば機能的といえるのか?
スタビリティという概念が適応となる範疇とはとこまでなのか?
スタビリティに、新たな論理的な解釈をどのように付け加えるのか?
そんなこと何故考えなければいけないのか?やることは変わらないのに。とお考えの方もいるでしょう。
アインシュタインが相対性理論を発表することにより宇宙の解明が進んだように、机上の論理が物理的にも新たな展開を進めることになるのです。
相対性理論と同じ価値にあるかどうかはさておきですか…。

前額面における姿勢制御は、骨盤が股関節の上で左右に移動することにより、脊柱が相対的に正中を保つように立ち直ることになります。

つまりは前額面のストラテジーは股関節の関与が多大であり、イコール前額の姿勢制御と言っても、過言ではありません。
例えば膝のストラテジーにて大半の姿勢制御を網羅している人がいます。
膝は前額面上の動きを基本的には有していません。内反や外反という重力線に対するアライメント表記はありますが、内転や外転という動きの表記はありません。
よって膝をメインとした姿勢制御タイプの人は、前額面では膝崩れのようにバランスを失うことになります。
つまりは膝の屈伸と回旋にて、ようやく対処てきる前額面の範囲は僅かだからです。崩れるようにバランスを失うといったほうがイメージしやすいと思われます。

前額面のストラテジーは基本的には股関節を中心として展開され、センタリング機能を有していることが大切です。センタリング機能とは、外力による動揺を元に戻す能力であり、身体の中心軸に位置する筋群の関与があります。戦略としては下肢筋群の外側面を使う場合と、内側面を使う方略があります。外側面は大腿筋膜張筋にもたれかかることになり、ロコモティブな観点からいうと長期にわたる戦略には向いていません。つまりはセーフティネットのような役割であり、そのネットに延々とストレスをかけ続けることは好ましくありません。
具体的にはストッパーが働くことで、前額面の幅が狭まってしまいます。そうすると、必要な前額面の幅は決まっているわけで、その制約は対側への振れ幅となって返ってきます。
結果的には前額面上の左右の振れ幅に差が生じることになり、歩容にも影響が出てしまうのです。
さらに股関節症などにて、集中的な負担や痛みなとがある場合は、全体的な廃用になるのでTFLそのものが萎縮してくることがあります。そうすると外側のストッパーそのものが痩せることで、防波堤機能がなくなってしまいます。ダイレクトに股関節に負担がかかり、痛みや脱力感、弾撥音が生じることがあります。
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