運動連鎖道場札幌

肩甲帯と脊柱の運動連鎖



さっぼろでの第三回目の道場、10/19~20の土日に開催でした。
脊柱は体幹のスタビライザーとして、とても大切な要素を含んでいますが、このスタビライズと、フレキシビリティという概念の両立が課題です。
つまり脊柱の可動性を徒手で促して、スタビリティの運動療法をするという発想そのものが、すでにナンセンスなのです。
何故ならば、現実的にダイナミックの動作やスポーツがあるなかで、徒手と運動療法を組み合わせなければ得られない機能であれば、殆どの人達はスタビリティとフレキシビリティの恩恵を受けられないことになります。

それは二つのトピックスを都合良く並べただけの、治療者側の勝手なのです。
そしてスタビリティとフレキシビリティが備わった機能とは何なのか?
屈伸なとの動く時は柔軟性が、安定が必要な時は固定性が、などの二つの要素がスイッチのように切り替えながら、身体運動が成り立っているわけではありません。
所詮は人が考えたこと。その今現在のあるコンセプトにて、身体機能の全てを説明することは出来ないのです。

ではより現実的な、身体機能の芯にせまるコンテンツは何なのか?
そのキーワードとともに説明していきます。
受動的なスタビライザー
エクササイズにおいての筋収縮は、大半がコンセントリックです。つまり筋肉が働くとは収縮なのです。
よって腹横筋と多裂筋の収縮は、ドローインにしても、意識して収縮させる類のものは、得られている機能は、スタテイッックな場面での固定性ということになります。
もちろん筋肉が促通されることで、汎用性が増えることは確かですが、競技特性によってはそぐわなくなります。
例えば柔道やラグビーなとの、コンタクトスポーツにおいては、その競技特性がスタビリティのエクササイズ形態に近似しています。筋肥大そのものが、強さとなり重厚なプロテクターになります。
能動的なスタビリティは、踏ん張ったり、コンタクトだったり、急激なストップにおいて、よりその効果を発揮します。
コンセントリックの対となるのが、エクセントリックになります。遠心性の収縮であり、伸びながら収縮作用が働くことになります。
この短縮の裏には、相反神経支配による拮抗筋の弛緩がありますが、OKCでの単関節の作用になります。
つまりは研究における、実験室モデルとしては相反神経支配としとの弛緩はその通りなのですが、実際のCKCにおける動きの中では、拮抗筋が弛緩しているとおう表現はある意味正しくなく、そのゆるむという幅が様々なのです。つまりは、単関節の開放系ではなく、動作の中での閉鎖系は、求心性の収縮と遠心性の収縮かグラデーションのように混在しており、その隣接関節との協調によって、単一の筋肉ではく筋群の中でも出入りをしながら、微調整を繰り返しているのです。

姿勢制御とスタビリティ
そしてもう一つのキーワードが、姿勢制御です。抗重力において我々が姿勢を保持して動けるのは、制御によるものであることは、疑いの余地がありません。
つまりは、コンタクトではないスピードを要するような推進性は、コンセントリックな収縮では、その推進性が阻害されてしまうのです。つまりは身体の動きのベクトルが全て、ある方向に転換できる能力が必要なわけで、それには躍動的な身体操作が備わっている必要があるのです。
よってコンセントリックやエクセントリックという実験室的なイメージでは、本来の巧みな動きの転換には結びつきにくいのです。
つまりはエクササイズによって、コンセントリックと言えば、膝ならマシーンによる伸展、エクセントリックにおあては、機械においても人為的にその収縮形態を再現することの難しさがあります。またそのエクセントリックのさじ加減!どれぐらいの出力にするべきかは、マシーンでは難しい領域です。よってエクセントリックは人為的な実用性はこれこらの課題であり、またスクワットなどの結果的にその形態が見られるという説明でしか実用されていません。
つまりは時間と空間が限定された中での、目で追える、確認できる、文章化できる段階から、動きをイメージできる新たな考え方、単一の筋肉による収縮というイメージからの脱却と、新たな理論構築をしなければならない時代となっています。
最適な収縮と量、そして隣接する筋群との協応は、人為的な収縮というレベルにて説明できる、再現できるレベルを超えています。
必要最低限の最も適した量と質の選択は、もはや意識的にコントロールできる範囲を超えており、制御という反応レベルにて論じる必要があるのです。
そこて、改めて姿勢制御とは何か?姿勢制御と筋群の関わりとは何か?すでにスタビリティという概念では、適さないのかもしれません。
臨機応変に作用し制御する、モーターコントロールそのものです。
その制御の一翼を担っている筋群の、その働きの一つの考え方がスタビライザーであり、決してスタビリティそのものが、身体運動のメインに躍り出る必要はないのです。システムの一つの考え方としてのスタビリティ!
新たな論理的段階に、身体運動は立っているのかもしれません。

さて姿勢制御ですが、簡単に言えば倒れようとする身体を、元に戻そうとする作用のことです。
正中重力線への修正作用とも言える、この能力は、まさに神経系の織りなすスーパーコンピューターをも凌ぐグラデーションなのです。
よって過剰なもしくはタイミングのズレた筋収縮は、動きの妨げになるばかりでなく、怪我のもとになります。
また姿勢制御も実験室モデルの規定されたものではない、さらに臨機応変なバリエーションへの転換を、エクササイズレベルに落とし込むための新たな挑戦が始まるのです。
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