三陸復興支援セミナー④報告

仙腸関節の基礎と動きへのアプローチ

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 石巻赤十字病院にて開催される、三陸復興支援セミナーの第4回目となります。新しいものにチャレンジする機運を活かすか感じるか?まさにリハビリ技師長の谷先生には、そのような意欲とエネルギーが満ちあふれています。三陸復興支援セミナーの度にプレゼン等をしてもらって啓蒙している、ロボットスーツHALの導入に5月に決まり、既に納入されていました。治験も始まっており、さらには介護ロボが保険対象になるなど、リハビリが比較的職人的な気質を大事に育ててきてこだわりがある中では、まだまだ受け入れに難色を示すセラピストは多いと思いますが、時代は確実に進んでいます。つまり、違和感があるということは時代の流れにアジャストしていない、ということも考えられます。
自らの矜持を変えるという大げさなことではなくても、時代の流れをみてロボットが医療や介護の中に導入されてくるのは、最早時間の問題です。トランスファーも介護士さんの腰痛が頻発するなかで、ボディーメカニクスだけでは追いつかない状況です。巷には各種介護方法が紹介されていますが、テクニカルな習得には個人差と、学ぶ機会の均等性という問題が有り、理想ではあっても広まらないのです。技術の習得が伴うものは、努力すれば身につけられるという前提には立っていますが、現実的には正規分布のようにピンキリになってしまうのです。そして標準偏差値では十分でなく、右寄りの高い側の少数派が目標となり、基準になってしまうのです。これが、いつまでたっても業界が変わらない要因ともなっているのです。
つまり、正規分布の右寄りの裾野に普通では治せない、結果を出せないとなれば、それはN全体の中では大半といことになります。
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だからこそ、結局は腰痛予防などどこにでもポピュラーになった情報が手にはいる時代になっても、介護士の腰痛は深刻な問題として横たわっており、理学療法士がいたとしても結局はよぼうできないという現実を突きつけられます。介護士さんは身体の使い方が分かっていないのか?確かに理学療法士のほうが詳しいかもしれませんが、同じ仕事をして腰痛が起きない保証はありません。リハビリの仕事をしていて、腰痛が治らないセラピストも沢山いるでしょう。結局は身体の使い方やケアーを励行するなど、啓蒙という対策も大切ですが、統計学的には殆ど変化ない可能性があります。一人一人の個人は良くなっている事例を有していたとしても、大きな枠でみた時には数パーセントポイントが改善していたら、それこそ大貢献になるのです。
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今回のセミナーで最も大きなポイントは仙骨と腸骨を分けて考えるということです。
骨盤の前後傾と仙腸関節の中での変位は分けるべきなのです。
まず大切な視点は、相対的な位置関係と、空間的な位置関係です。
仙腸関節は徒手療法の対象として、進化してきた歴史があります。しかしながら、徒手療法は硬いものを解すとか、mobilityを促すという目的しています。しかしながら、昨今の問題は硬いからではなく、安定性が無いことに問題があります。つまり不安定性に対して徒手療法は目的が外れてしまうのです。つまりは運動療法でなければ、解決しない病態が仙腸関節には進んでいるのです。
 そのための方法として診断法ですが、診断のための手段が無いのです。いわゆる画像診断を通してなど、医師が診断できるカテゴリーを外れているのです。よってずれている、歪んでいるという視点のもとに民間療法の温床となっているのです。温床というおは聞こえが悪いですが、それだけ宣伝文句や売りとして成りたっていることで漠然とした国民の不安を煽ることになるのです。
 医療従事者としてこのあたりは、はっきりさせなければいけないことになってきます。
今回は気仙沼から仙台までの宮城県の理学療法士や作業療法士、体育教師や柔整師の方々まで多様な参加者が集っていただき、有意義な時間を過ごすことができました。
 今後も震災復興支援セミナーとして多くの現地の皆さんと触れ合っていきたいと思います。
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