骨盤・仙腸関節の基礎と運動連鎖アプローチ

スマイルチェーン研修会報告~触診と動きへの理解~

 5月5日のこどもの日。大阪のエル大阪にてスマイルチェーン主催の運動連鎖セミナーを開催していただきました。
テーマは骨盤仙腸関節です。骨盤帯については興味の高さが伺え、参加者も多くの方が集まって頂きました。何故に骨盤が興味があるかというのは私もわかりませんが、本来であれば骨盤で片付けられるリハビリにおいて、仙腸関節についての理解と広がりがあるのかもしれません。

私が仙腸関節において最も重要視しているのは、動きのなかでの動態です。何故なら理学療法とは何か?ということをリハビリテーションの理念にそって考えた時に、能動的な動きにつながる論理体系とアプローチが不可欠だからです。ロコモティブにどのように働くことが理想なのか?他動的な徒手療法の対象としてだけの骨盤なのか?それは否です。
 何故なら他動的なアプローチにより効果がでるだけの箇所であるならば、自らセルフコントロールすることはできない部位になってしまうのです。他動的なではなく普段の動きのなかでどのような役割と動きを担っているのか?そのことが明らかになることで、理学療法として独自のアプローチ体系へと昇華することができるのです。

仙腸関節は歩行時も呼吸時も常に動いています。つまりは日常の、あらゆる場面にて動かなければいけないのです。よって動いている時の仙腸関節の動態を理解しなければいけません。
一般的に仙腸関節はスタティックの中でのパルペーションによる評価とアプローチが主流となっています。しかしながら、その考えは実に昔の概念です。もちろん、過去から学びですが、その過去が絶対とも思えません。
自らの体験と経験は確かに20数年ではありますが、その先代からの知見に上乗せできるに値する価値を見出せる人生でありたいと思うのです。

よって過去の知見に新たなコンセプトを加えることは、現代に生きるものとして責務となるのです。
生きてる証を残す!その一念が自らを突き動かしています。

仙腸関節は荷重動態に影響されている。
先ず私が始めた仕事はこの観点でした。なぜなら徒手療法にて効果が出るのであれば、それは動きにつながるべきであろう。つまりは、荷重下における動態こそが、本来の仙腸関節の役割であり、その解明こそが、リハビリテーションの理念の元に理学療法を施す意味があるのです。
徒手のみで調整できるのであれば、それは効果は持続しません。変化すると言うのは、そのシステムを有していることの証明にはなるものの、活動には結びつかない可能性が高いのです。
楽になる!という価値観から、自らコントロールできる。そのことが最も大切な観点なのです。そのことの流れがボディワークということになります。
しかしながら、いきなりのボディワークと徒手療法のジャンクションが難しいのです。
全く毛色の違うコンセプトが、しかしながらどちらも効果的となれば、その役割の間は何なのか?そこが理学療法の担うべき専門性になります。

仙腸関節は仙骨からみた観点、腸骨からみた観点、腰椎からみた観点、股関節からみた観点、恥骨からみたみた観点、坐骨からみた観点、尾骨、骨盤底、腸腰筋、などなど様々な見方があります。
その多面的な構成の中でこそ、見えてくる動態があるのです。

仙腸関節の動きの最小単位は呼吸にある。
他動的なモビリティという対象ではなく、受動的ではあるものの、ある意味自動的な営みが見られるのが呼吸になります。
呼吸により、仙腸関節が動く。本来はそのことによる、コンディショニングが機能的には必須なのです。
他動的に動くという視点から、動きの中で適応しながら動く仙腸関節なのです。
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