感情とは何か?

感情とは何か?

 運動連鎖アプローチを提唱してから、はや10年余り。極めたわけでありませんが、筋骨格系、認知神経学的な観点からはある一定の成果があがってきたといっていいだろう。もちろん学術的な証明などは、まだこれからの課題だが、臨床は進んでいくので、また別建てで進めていかなければいけない。
 45歳となって、ようやく全身の運動連鎖と軸や丹田そして全身のロコモティブのシステム、足部や顎などの重要部位の説明などを展開できるようになった。
 次のステージに入る時期にようやくなったといえます。もともとは鍼灸マッサージの免許も有しており、東洋医学の応用も視野に入っているのだが、いかんせん医学的に説明がつかない。例えば足裏マッサージなどもその内臓の配置と足裏のリフレクソロジーの反射区なども何の理論的な背景はない。事実として存在するだけで、絶対に効くとも効かないともいえない。それでも伝承医学として過去何千年も昔から脈々と受け継がれてきたことは確かです。

 先日NHKにてアイスマン、5300年前の冷凍人間を解凍して分析する特集がありましたが、経絡治療ではないかと思われる跡が記されていました。本当にそうかどうかはわかりませんが、このアイスマンは腰椎辷り症を有しており、かなり腰痛があったことも推察され、その治療を保存的にしていたのだろうということです。ツボや解すという観点は大昔からあったのでしょう。

 この外科的な治療や衛生状態、予防接種なども十分ではない時代において、保存的な治癒を促すための試行錯誤がったことでしょう。その中で東洋医学やカイロプラクティックなどの治療が確立されていったのです。
 その歴史の上にたって、我々が引き継いでいるわけで、その歴史を踏まえた自らの知識や技術であることを考えると、自らの手柄のように誇示するのはリスペクトを欠いているとしかいいようがありません。
 
 人間は生きているから治るのであり、治るシステムを有しているその進化こそが素晴らしいのです。そのシステムをいかに生かすかは確かに治療家の腕の見せ所になることは確かですが、治る人しか治せないのですから、それは結果が出るとか、治せるなどと簡単にいうのは医療従事者としの資質の問題にもかかわることです。

 また少しできるようになったり、小耳にはさんだことを直ぐに自らのアピールするコンテンツとして簡単にレクチャーするのも浅いとしかいいようがありません。薄っぺらな浅い綱渡りのような場当たり的な道具としての扱いを、医療に持ち込むのはお門違いとなります。

 この東洋医学や内臓や頭蓋仙骨療法などもその類になります。効果がないとはいいませんが、その何が効果機序に関わっているのかを、全く検証する素振りもみせずにレクチーしていく、このレベルの低さはなんともしようがありません。欧米では民間療法などにおいても、しっかりとした検証をするための労力を割いています。
 それだけ若い芽が出たばかりの業界。おそらくあと1~2年もすれば、本当の本物がでてきて取って代わられることでしょう。

 さて感情とは何か?ということですが、東洋医学の五行においては感情がこの五行と呼ばれる並びに配置され、五臓六腑と対応させています。それだけ森羅万象と身体のあらゆる事象は関連しているということを先人たちは何千年もの経験と実証により体系づけた、いわゆる統計学のようなものです。その統計学はあくまで統計であり、そのままでは合わないこともあるはずです。

 いかしながら身体と心理は関連があることは間違いなく、それは情動や神経というつながりだけではなく身体性とも関連しています。この身体性から解明していくのが、理学療法の立場であり、また運動連鎖アプローチが今まで取り組んできた道です。

 運動連鎖アプローチにおいては、あらゆる業界の方法や概念を理学療法としてどのように応用できるか、アレンジできるか、また翻訳するかという立場をとってきましたえ。応用するするということはそのまま用いるということではありません。理念や歴史が違うものなので、必ず翻訳してアレンジしなければいけないのです。それもリハビリテーションという考え方にそった、視点にて解説することが大切です。
 このリハビリテーションや理学療法、作業療法の理念をしっかりと押さえたうえで、他の分野のものを扱うことが大切なのです。海外でいいというものや考え方が、日本に導入するとそぐわないものは多々あるわけで、そのたびに国外のものを称え、国内の足りなさばかりを指摘するのは間違いです。結果的に本当に日本のためではなく、自らの優位性を誇示するための材料に成り下がってしまうのです。

先人たちは感情を喜怒哀楽として、そのエネルギーと感情がどこから来るのか?その源は何なのか?を考えたはずです。その感情によって言葉はわからずとも、伝わるのです。body language。まさに人は身体にて表現することで感情や情動を相手に伝えることができるのです。怒れば表情や仕草でわかります。
悲しければ当然涙や姿勢にてわかります。その時に自然と背中を摩るような慰めをするのは、万国共通です。

喜怒哀楽は姿勢への影響とエネルギーとなって、そして内臓もそのエネルギーのカラーとして分けられてきます。よってその感情と姿勢と内臓意識や生体への意識性の解放と集中によって、その循環を回すことができるのです。これが経絡などのエネルギーとしての解釈であり、治療にいかすということになるんでしょう。

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