心に風化はない

Category: 東日本大震災
心に風化はない

東日本大震災から既に2年を迎えようとしている今、心理的にはさらに辛くなる時期になっています。昨年の一年目とは違う心境に二年間はあります。心の傷は癒えない。むしろ深く抉られていくかのようです。

石巻市立大川小学校に初めて供養に行ってきました。大川小学校は児童74名と10名の教師が亡くなったことで、その実態と解明が待たれています。今まで大川小学校は雄勝に行く途中、目と鼻の先にあったのですが、どうしても立ち寄ることができませんでした。いつかは行こうといつも気にはかけていたのですが、この程石巻の旭町に来た足で立ち寄りました。2年目を前にした今、どうしても寄りたかった場所がもう一つあります。それは雄勝町立病院です。この程、解体されることが決まったようで、その前にどうしても見ておきたかったのです。旭町でのヘルシーエイジング講座が終わったのが夕方4時過ぎ、8時すぎの新幹線に間に合うように駆け足にて回りました。
 
 3月9日土曜日その日は大川中学校の閉校式だったようです。大川小学校の震災による人的被害から中学への進学が少なくなったことでの廃統合によるものだそうです。夕方に雄勝に向かう道すがらに、学生らしき団体一行が見えましたが、最後の卒業生20名だったのだろうか?
 久しぶりに雄勝に入って、老人介護施設の雄心苑まで足を延ばしました。整地が進み少しずつ変化を感じますが、人気がありません。既に雄心苑は再開しているとのことで、今まで入っていた総合支所は仮設に移っていました。雄勝病院は今までは立ち入りできないように規制線が張られていたのですが、今回は取り外されており建物内に入ることができるようになっていました。内部を見ることは初めてでしたが、当時の面影を残したままでした。その構内から見える海はいつまでも雄勝湾の美しさを際立たせており、尚更感じるものがありました。
 復路にまだ時間が少しあったので大川小学校に寄りました。関係者と思われる人々が絶えることなく訪れている姿を見て、その慰霊碑に捧げる空気の重みをひしひしと肌に感じます。閉校となる中学校も含め、関係者の方々にとって、その思いは表現のしようがないでしょう。
 
 この日は旭町での最後のヘルシーエイジング講座。現地の世話人の方と会長さん、インストラクターの方々がメインとなって各月の頻度にて開催してきました。現地の方々の主動的な展開への企画として、十分に役割を果たしてように思います。しかしながら、この二年という月日の節目において、明らかに心理的な問題が顕在化してくることを確信した次第です。かといって特別何かができるわけではないこともわかってはいます。理不尽な思いや納得できない事実、そしてあまりにもの人智の域を超えた事象においては、決して時間は解決してくれないのです。それは戦争体験や近いところでは阪神淡路大震災においても、その後の経過などを追った番組などで明らかです。
通常なら時間が解決してくれるというのが常識ですが、そうではないことがあることを知りました。では人はどのようにして、その事実を受け止めていくのか?基本的には一緒に一生背負った生きていくのです。それが宿命であり共に生きていくということなのです。
 幾度となく話して、繰り返し繰り返し反芻することなのです。何故に記念日や命日などがあるのかというと、それは周期的に慣習とすることで、振り返る機会が必要だからです。普段は奥底にしまっていて薄れいるようでも、肉親の死というのは最も精神的にショックを受けます。そのことを墓参りなどで供養という名の、思いをはせる時間を作ることで、忘れていないよという自分を再認識することで人としての義理を失わない、そんな機会でもあるのです。
 私自身が一年目と二年目の今とは心境が感じるものが違います。それはな何なのか何故かはわかりませんが、やはり最初の一年目は怒涛の一年、そして少し自分を取り戻しつつある二年目、振り返ることができる3年目ということなのでしょうか。私自身が被災さいたわけではありません。しかしながら、何かしらのダメージは負ったのでしょう。そのダメージの変遷がこの三年目とダブっているのかもしれません。
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