三陸復興支援セミナー

三陸復興支援セミナー

2013-03-02 10.25.09


三月二日の土曜日。三回目となる三陸復興支援セミナーが石巻赤十字病院にて開催されました。昨年より石巻市にて開催して頂いている、県士会が主催者として頂いている三陸地区を中心としたセミナーです。
きっかけは一年間あまり、現地にて活動していたことで昨年の五月に石巻地区のリハビリ関係者が集まっての花見がきっかけです。平時であれぼ、なかなか近隣の病院通しが集まるというのは、大義名分がなくてはできないことです。ただ昨年は一年たって、少し自らのことを振り返る余裕が出来たこもにより、自然発生的に出来た新たな集いだったと感じます。
集まることの呼びかけそのものに、暗黙の意味があるのです。
石巻赤十字病院は震災直後より、三陸地区全域を網羅して医療支援活動の拠点となっていた病院です。
その映像は何度となく流れていたので、私の中でもこの病院かと感じるものがありました。
思いいれがあるからかもしれませんが、駐車場から職員通用門に入り、ロビーに入りました。吹き抜けとなっているロビーを二階から見下ろすと、どことなく空気を感じます。ここであの時、多くのトリアージにより修羅場と化していたことを。その空気は来訪者皆が少なからず感じるようです。
石巻赤十字病院は近隣の病院が被災し、受け皿としての役割も担っており、増床と建て増しが決まっているようです。

リハビリ室も仮設の建物に移しており、新しい器での出発です。今回は福島からの参加者も含め20名あまり、主に赤十字病院のスタッフが、多く参加してのセミナーとなりました。
リハビリ主任である谷先生は、多くの思いを抱いての今日に至ります。
やはり震災後に最前線にて受け入れていた病院だけに、その衝撃は今でも全く褪せることがありません。
各々が各立場にて、それぞれの思いを抱いての今日です。それを一括りにてどうだとは言えません。
今回のテーマは膝関節に対する股関節の役割です。膝関節は不思議なことに膝に直接アプローチしなくても改善することが多く見られる部位です。それは局所ではなく、連鎖によって影響を受け易い重要な役割を担っているからなのです。
常に経験と事実は先行し、理論と体系を作っていきます。後からみると、理論が先行しているようで、実は経験が先行していることが多いのです。
しかしながら、時として経験では推し量れないメカニズムの解明により新たなロジックが構築されることもあります。認知運動療法などは、その際たるところでしょう。もちろん感覚統合なとの理論はあったにせよ、センセーショナルな登場は、カリスマの登場と同じ脳内変化をもたらします。
その全く予期せぬところからの発想と、機運が高まる前の提言は、時代をリードします。避難と課題が高まってからの施策は、何をやっても評価が高まらない前政権を見ても明らかです。
誰もが想定内ではなく、想定外のそれでいて、拒否感も湧かない。自分の理解の範疇にあることが、実は一番程よいのです。
センセーショナルな登場は時に取り巻きの盲目的な暴走により、あらぬ方向に向かいます。
タイミング、その時は誰もわからない運とも言うべきものなのです。

2013-03-02 12.39.44

臨床における私の経験では、どんなに脊柱が彎曲している御高齢の方においても、股関節のストラテジーが確保されている人は膝関節も伸びているという事実があります。つまりは、一般的には、背中が丸くなると膝も屈曲位になるのが常ですが、股関節の可動性、特に伸展の可動性が確保されていると、膝関節の屈伸が歩行時においても連動して見られます。
パターン化が機能障害の大きな問題となることを考えても、膝関節の屈伸が時系的に移行することは、局所への負担が分散するためには必要なのです。
筋力そのものの大切さは否定しようがありませんが、ロコモティブという視点から見た時に選択肢の優先順位として、先ずは質的な側面に着目したほうが高齢者にとっては有効であるようです。この質的というのはまさに姿勢制御の股関節のストラテジー促通することであり、さらに詳しくいうと股関節の回旋を促すことになります。回旋筋は深層外旋六筋であり、中殿筋や大臀筋の緊張が高いとうまく働きません。
簡単なようで実はとても難しい課題なのです。筋力ではなく、運動連鎖なのです。インナーとアウターのカップリングとは、筋肉だけの問題ではなく、アライメントやイメージなど、あらゆる要素が混在しての結果なのです。
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