流山中央病院運動連鎖道場

流山中央病院運動連鎖道場第一回報告

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2月17日、日曜日。東京シティーマラソンが晴天のなかで開催されました。写真は運動連鎖道場生の畠中さんの完走後の写真だそうです。来年はみなさんで参加しましょう。
 同日に千葉県流山にあります流山中央病院にて運動連鎖道場を開催いたしました。上尾中央総合病院に続いての単一病院単位での開催になります。小人数の運動連鎖道場も同時に開催していますが、やはり単一病院単位だと一般的な研修会よりも、同じ職場仲間で共有できるためメリットははかりしれません。PT・OT参加者は30名あまりで、近隣の病院からも数名参加していて全体的に若いセラピストが多いようでした。千葉県の柏は私が一年目に就職した慈恵医大病院もあり、懐かしくも馴染みのある土地柄です。近隣の病院は以前よりリハビリに力を入れているところが多く、勉強熱心な印象があります。今回は第一回目ということで、運動連鎖のためのパルペーションテクニックをテーマに研修を開催しました。コンセプトとしては身体を読める能力を身に着ける。独創的で創造性のあるセラピストを目指すという一年後の未来予想図をたてました。このパルペーションテクニックには、筋膜の流れを、関節の内圧(圧縮・牽引)、そして関節と筋肉のニュートラルの三つの柱があります。一般的に観察的な運動分析などの外観からみた運動連鎖に対して、外観からではわかりにくい内在的な運動連鎖と称しています。
内在的な運動連鎖をみれることで、実際の動作分析などの測定をして分析しなくても、静的な条件でもしくはOKCの状態でその人の身体動作の傾向をしることができます。つまり、動作分析は実際のスポーツ環境や動作環境を再現しなければいけないという条件が前提ですが、実際には全てを再現できるわけでもなく、環境的に走ったりなどのスペースが狭いところではよくわかならいということに遭遇します。私自身も15年以上スポーツ現場に関わる中で、練習が終わった後で狭い治療室にてコンディショニングをすることが多々あったのですが、臥位にて動作を推測する必要が生じたのです。また立位や歩行などの一般的に汎用される肢位や動作からある程度は特異的なスポーツ動作につなげる情報を得られるのですが、ADL中心の一般人と違って既に直立姿勢そのものが選手にとっても日常的な筋肉の使い方やアライメントから外れていて、直立姿勢をするための立ち直り反応にてバイアスがかかっているのです。
 寝ている状態にて動作分析ができないか・・・測定機器や観察的な動作分析においても細かな筋肉の活動や関節への負担の詳細はわからないのです。特に医療というなかで治療に結びつく情報となると、スポーツパフォーマンスの分析とはちょっと趣旨が違ってきます。合理的なその選手の動きの分析はできても、足趾単一の力のかかりかた、そして各々の関節間の補償のされかたはわかりません。
 臨床におけるクライアントの愁訴に対して測定機器での分析の応用がすすまないのは、明らかに知りたいことの情報が足りないからなのです。例えば、三次元機器や重心動揺計などが疾患の診断に使えるであれば、MRIやレントゲンと同じ役割にて診療に使っているはすです。しかしながら、このような運動機能診断が疾病の診断への応用がされているとはいえません。また、リハビリにて治療に応用しようにも、もしくは痛みや機能障害の分析として使おうとした場合、その手順や手間暇の問題などもありほとんど利用されていません。ピッチングなどある程度データの集積されたものであればまだいいですが、それでもマウンド上での刻々と変化する状況に応じた変化をとらえることはできません。テレビの解説にはビデオ画像での対比が使われており、視覚的な違いをわかってもらうためには有効な手段といえます。そこにスティックピクチャーにて表すとさらにわかりやすいですが、選手そのものが感じている実感とはかなり相違があるのではないでしょうか?よく本などでもこの選手のバッティングやピッチングの特徴はこうだと解説していますが、それでは好不調の波のある時にも、全てキネマティクスな分析からのアプローチにて解決するかというとちょっと違う気がします。長期のスランプなどに陥った時には、身体感覚の優れたスポーツ選手は視覚的な対比として使えることもあるでしょう。
 さて、相変わらず話が脱線してしまいますが、流山中央病院の安田さん、菅原さんの普段からの啓蒙による流れもあり、この運動連鎖のためのパルペーションテクニックという馴染みのない概念に対して比較的スムーズに習得しているように思えました。できるだけ早く今現在有効と思える概念や技術を伝授していきたいと思います。目の前の患者の愁訴に対して自信をもって臨めるという自信!があればもっと世間に対してアピールできる職能集団となることができるでしょう。また、病院単位もしくは勉強会単位で運動連鎖道場を希望される意欲ある団体があればいつでもケータリングにうかがいますのでご連絡ください。
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コメント:1

YUY
毎回、山本先生の独創的なアプローチやコンセプトに驚かせれています。
私も運動連鎖道場に参加してコンセプト・技術を学びたいと強く思っています。卒後1年目のPTが運動連鎖道場に参加することについてどう思いますか?

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