運動連鎖道場in広島報告

運動連鎖道場in広島修了報告

 今年の6月30日から始まった運動連鎖道場in広島もこの土日をもって修了いたしました。毎回土曜の午後から日曜日一日の2日間、合計8日間の履修期間でした。どの道場でもそうですが、4〜5回目を迎える頃に運動連鎖アプローチの概要を理解し、実際に使えるようになってくるようです。最初は初めての概念も多いことから戸惑うことも多いようですが、あくまで身体の原理原則に則って解説しているコンセプトですので、難しくないということを強調しています。人間が本来もっている能力をしっかりと認識して引き出せば、誰でも出来ることなのです。特別なものだと思ってしまった時点で、それは既に獲得不可能な領域へと脳が追いやってしまいます。
 あらゆる治療方法において、確かに達人は存在しますが、その達人が次代への扉を開いてくれる訳ではありません。その扉を開く鍵は自らが握っているのです。そのことを認識することが、壁を取り外すキーとなるのです。

 あらゆる治療方法は人間が本来もっている恒常性を保つためのメカニズムです。そのメカニズムのあるlayerをノックすることで、その法則が浮かび上がってくるのです。よって感覚入力という刺激を与えることで、反応がでるのは当たり前のことなのです。刺激ー反応は一つの現象であり、それを変化として定着するための昇華が臨床となります。
 今回の広島でのテーマは顎と頭蓋ですが、この理学療法には馴染みの無い頭蓋や顎に対して、どのような認識をもってもらうかが大切です。つまり頭蓋に感してはリハビリの専門外だからです。嚥下という観点からは頸部と口腔機能を論じることになりますが、整形外科的な機能としての、ましてや恒常性という意味においての頭蓋はありません。オステオパシーや整体にて近年盛んに頭蓋や仙骨療法が取りざたされていますが、素人であるリハビリ関係者に対して、少しできる人がレクチャーするのは容易いことです。だからこそ正しく教わっているかが疑問なのです。本来は歴史から哲学までオステオパシーや頭蓋仙骨療法に精通してレクチャーすることが医療です。しかしテクニックとしての現象だけを強調して話すのは、その人の観点や価値観がバイアスに入ってくるので、とても神格化された形でレクチャーされているように感じます。特別なテクニックで特別な効果を出すことが出来ると思われがちです。
 しかしながら、我々が働いているのは病院でありリハビリテーションです。能動的に自らの力で立ち上がって行くためのコンセプトです。他動的なアプローチが主である頭蓋仙骨療法をそのまま応用することは出来ません。うつ伏せもしくは仰向けに寝て延々と頭蓋仙骨療法をやって、また病棟に帰って行くようなアプローチがメインとなることはないのです。コンディショニングとしてマッサージの延長線上にて受けるのはいいでしょう。ここでマッサージを軽く見てはいけません、相当の効果があるからです。温泉場でのマッサージと治療的な頭蓋仙骨療法は同格にすることはできないまでも治療的なマッサージを相並ばすことは出来るのです。
 
 能動的な理念を入れたコンセプトこそが現代においても最も求められていることなのです。オステオパシーや整体などは歴史がありリスペクトするべきものです、しかしながら運動療法の効果とその必要性に気がついた人たちは、他動的な施術にプラス運動療法が加わってきています。各々の役割が違うとするならば、リハビリテーションの理念を体現化する理学療法は、他動的なコンセプトをより能動的な理念に変換することができる職種なのです。その先進となれるのが理学療法士なのです。

2012-10-21 17.07.36
今回は11名の道場生が修了しました。今後はさらに道場生に帯するブラッシュアップを進めて行きたいと思います。皆様お疲れさまでした。









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