平成24年度第1回宮古地域リハビリテーション研修会 報告2

平成24年度第1回宮古地域リハビリテーション研修会 報告2

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 宮古第一病院での研修会報告の続編になります。
まずは町並みなどの印象を第一報にて報告させていただきました。
よく都心のほうが勉強会などへの参加はしやすいということが言われていますが、確かに利便性といった点ではそうかもしれません。しかし多くの地方への出張などを繰り返すうちに、それは少なからず当てはまらないことも多いということに気が付きます。たとえば沖縄では東京にいるよりも多くの情報が入ってきます。都心は発信する場所であり入ってくるところではないということも実はあるのです。
 首都圏はリハビリなどの専門情報だけでなく、あらゆる情報が溢れています。取捨選択していくその作業に疲弊してしまうのです。そしてその流れに乗らなければいけないという強迫観念に後押しされます。
 地方に行って思うのはとてもシンプルでいい意味で純粋なまなざしということでしょうか。
とかく懐疑的に判断しなければいけない首都圏においては、物事の本質をシンプルにもう少しいえば自然の摂理にそった生き方そのものが難しいといえるかもしれません。踊る捜査線ではありませんが、まさに踊らされている首都圏といえます。
 宮古という辺境の地といってもいい土地柄において、これほどまでに勉強会への積極的な参加意欲が保たれているということにまずは驚きです。また地元の出身者だけでなく首都圏からも多くの就職者が集うその環境こそが、結果的に被災地となった時に地元に貢献できる礎になったといえます。
 結果的にいえることは、被災地では地元だから、被災地が大変だから、そこに赴くという発想は基本的にはありません。ボランティアとしていったとしても人生といったことを天秤にかけたときは、やはり自分が優先されるものなのです。だれか来ないかな?だれか行かないのかな?という考えは外からの考えであって、当事者となった時点ではそれは難しいのです。よって、その地域に赴く魅力があってこその異動なのです。被災地で人が足りなくて大変だからということで人を集めることはもはや難しいといえます。インセンティブがなければ、人は進んで困難であろうと思うその地に行かないでしょう。
 そういった意味においては宮古第一病院は魅力的な病院づくりと雰囲気づくりがされているといえます。意欲的なスタッフがそろっている宮古地区は今後の地域における活性化への大きな推進力となるでしょう。どこよりも魅力的な職場づくりと地域としての体制や取組、つまりスキルアップできるやりがいのある職場としての取り組みこそが復興への最大のキーワードとなるのです。


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研修会でのデモ風景。どこでも青春リハビリテーションのキャッチが散見されます。今回の内容は初日は午後からのスタートで運動連鎖概論とパルペーション、そして実際の患者さんへのデモと解説でした。デモの患者さんは脳血管疾患のおもに上肢の機能障害の訴えがある方でした。
 まずは若いセラピストも多いということで運動連鎖の基礎として膝伸展というテーマを選びました。
この基本的な膝のisotonicな伸展はその一工程においても多くの情報を得ることができます。
 まずポイントは①膝の回旋動態
        ②足関節に底背屈位
        ③股関節屈曲代償の有無
になります。
では膝伸展の促通のストラテジーとしては、純粋に内側広筋をターゲットにするならば足関節は保持程度の底屈ということになります。そこにハムストリングスの伸長を加えることで膝伸展の抵抗としての作用を加えるのならば、足関節背屈になります。ただ足関節背屈は抵抗運動になるために股関節屈曲という代償を引き起こすことになるのです。

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職員のポロシャツももちろん青春リハビリテーションです。右はインストラクターとして帯同していただいた笠原さんです。

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一日目の終わりには大和ハウス勤務のPT岩隈さんによる、ロボットスーツHALの広報活動です。双方向性の交流を図ることでお互いが活性化することになります。

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施術しているのが今回の研修会のきっかけとなっていただいた野口さんです。海老名での運動連鎖道場にも参加いただいていおります。宮古からの高速バスにて浜松経由で11時間で来れます。近い?と思えればどこでも行けるものです。

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二日目の午後には仮設住宅におじゃましました。

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ちょっと暗闇ですが、呼吸法を座禅にて行いました。そのあとにはタッピングタッチにて皆で癒されました。
参加者は社協の方も含めて4名と少なかったですが、地元の方と交流できて実情をお聞きできました。
最後に宮古地区の地元の方が撮影した津波の映像を見せていただいたのですが、印象的だったのは客観的に説明くださいることでした「当初は見るのも嫌だという人も多くいたようだが、ジョジョに冷静に落ち着いてきおり見れるようになってきている」「落ち着いてきたため、隣人の好き嫌いにて人間関係が表面化してきている」一年半という年月は確実に人の気持ちもそして風景も変えていきます。視覚的には連想できないほどの復旧をとげているように見える宮古地区において、そこに津波が来たと知らなければわからない現状です。リハビリとして本質をみながらの活動が今後も必要だと改めて感じた次第です。またいつの日か宮古地区に赴きたいと思います。

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11月11日は鮭マラソン大会があるようで、町中に張り紙がありました。鮭食べ放題。参加するのも復興支援になりますね。
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