ダイレクトアプローチ

ダイレクトアプローチ

 全体像を把握してから部分にアプローチすることをことあるごとに述べてきましたが、どうしても部分的な変位が大きくて直接的なアプローチが必要なこともあります。このダイレクトなアプローチも部分的な筋膜の評価をしていきます。その部分的な変位も実は他の部位と相関しており、その二点もしくは三点を同時に刺激しあうことで変位が戻ってくることが多いです。ただし脱臼に近い関節の変位がる場合はその部分へのダイレクトなアプローチが必要です。
 しかしながら、そのアプローチの方向性と強さも筋膜的なアプローチにて評価し決定した後に、その評価に基づいて刺激を加えます。その刺激の入れ方はカイロのスラストを学ぶと確かに応用できますね。しかしカイロ的な刺激の入れ方では改善しない関節の病態は山ほどあり、危険を伴うのは確かです。そこで三次元的な変位の一軸を抽出してスラストを加えることで、結果的に三次元的な変位を改善させる方法を考案した経緯があります。
 実はこの刺激を入れる軸を見つけるのが難しいといえます。
三次元的な変位の評価ができれば、直線的に戻したい方向はわかります。しかし直線的には戻りにくいし危険が伴いますので、イメージのなかでどのような経緯をたどれば自然に戻るかを触診とともに操作し、決定するのです。その刺激の軌跡は単純な場合もありますが、難渋例では知恵の輪のような軌道であることもありますし、8の字のような軌道をたどることもあります。
 理学療法では悪くしないということが前提であり、そして施術のコンセプトがルーチンで決まっている整体のようなアプローチには慣れていません。
通り一辺倒のアプローチをしてこれで様子をみて・・・というふうには割り切れないのです。
 個別性のあるアプローチが持ち味ですので、他の分野を参考にしつつも独自のものを構築していくほうが結果的には理学療法士の気質にはあっていますし。クライアントのニーズに答えることができると思います。ただし、理念として個別のあるアプローチはいいのですが、往々にして考えている時間ばかりが長くて効果が薄いということにならないようにしなければなりません。他の治療家には、PTは結果よりも考えていることえ重視するあまり、頭でっかちと思われている節もありますので、論より身体を動かすというスタンスも身につけることが大切でしょう。
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