脊柱

脊柱

鹿児島での運動連鎖道場も昨年の12月から数えると早、4回目。8月11-12の二日間にて開催してきました。
今回のテーマは足から順番に上がってきての脊柱になります。
毎回、初めての参加の方もいるので、最初は戸惑うことも多いようですが、ただ内容としては理学療法だということは間違いありません。
脊柱は体幹の中にありながら、体幹の機能とは別物としてカテゴライズされています。これは、我々の意識の中でスタビライザーとしての体幹理論で、身体の機能は全て語られるという認識があるからです。
脊柱のS字の重要性と可動性の重要性は
疑い用のないことですが、スタビライザーとの関係性が説明されていないからです。セミナーなども可動性をだして、スタビライズのエクササイズをするという並べたコンセプトになっています。身体機能とは並べて足せるようにはできていません。動きの中でのコントロールこそが、ロコモティブの器官なのです。動きと安定性の両立こそが、スポーツ場面などの最高の身体技法に還元できるものなのです。
スパイナルダイナミクスを提唱されている脇元幸一先生は、心身相関という観点から脊柱のイモビリティーは、そのまま交感神経の緊張と連動しており、パフォーマンス低下につながるのです。しかし、リハビリでは特に高齢者の日常生活動作を、動きの質という観点からみると、傾いていることそのものがメカニカルストレスを生み痛みにつながるので、体幹を固めるという発想がその時は優位となります。
しかし、ここで、課題は動きの質という見方は、現代の例えば介護度などの根本的な改善には繋がらないということです。現在、介護との関係でのアプローチはフイットネスを高めるような、筋力トレーニングになります。バランスを高める内容ももりこまれていますご、あくまでトレーニングとしてのカテゴリーになります。
その時の反応の変化を、刹那的に追い求めてきた理学療法士の歴史からみると、結果が問われなかった知的好奇心の赴くままに突き進んできた経緯が浮き彫りになってきます。
その質的な見方は個人差があり、それこそセラピスト間にて差がありますので、その考え方やアプローチそのものが世間に対して専門性であると認知されることはありません。
動けるけれど、痛みなく動けるなどの、持っているベースのなかで、どのように発揮できるかが実は専門性として認めてもらいたいところなのです。ところが、この超高齢化社会である日本においては、介護度の問題が大きくのしかかっています。何が優先されるかを考えると、力がなければ質的な部分はいかんともし難いとなります。車椅子レベルの人に対して長期的にみて、継続しなければいけないのは筋力トレーニングになります。質的な身体の使い方の果てに、筋力の改善があるわけではありません。その筋発揮の仕方としての誘導に、セラピストとしての真骨頂はありますが、能動的なプログラムは不可欠です。
話を戻しますと、固めることによって恩恵を得られる対象と、固めることによって損なわれるパフォーマンスがあるということです。見た目は安定性があるが、身体内部では躍動感を持っている身体をどのように創造するかが理学療法士の果たすべき役割になります。既にウサインボルトをもって、スタビライズされている体幹とは言えなくなりました。あれだけ、骨盤が傾き、肩が上下に揺れてる現象は、モデルとして最も使いたい選手でありながら、スタビライザーの理論から外れている、今まで体幹のスタビライズを専門に語っていた人達にとっては厄介な事象となっています。見た目の安定性ではなく、身体内にてどのような推進力のための技法があるかを解明しなければいけません。もちろんスポーツパフォーマンスと故障とは別物でボルトもあちこち痛みを抱えていると言われています。競技スポーツそのものが、身体の限界を超えたものであり、怪我の予防という観点からると、左右のバランスは不可避でしょう。ただ、大切なのはただ見た目で安定しているということは、身体の使い方の一つの要素ではあるにしても、パーキンソン症候群のように不動では弊害があるということです。
安定性のなかに運動性を包括するというながて、スタビライザーとスパイナルダイナミクスの融合が必要となっているのです。外郭にとらわれれば、壁になります。筋力優位の脊柱カーブ理論になると、機能的な直接的に作用するS字形成のための筋骨格系の理論がおざなりになります。
そこに身体軸というスパイスを加えると、スタビライザーとスパイナルダイナミクスの両立が見えて来るのです。身体軸は触媒となる理論となるのです。では身体軸とは?バランスとは?
スタビライズもスパイナルも欠けているコンセプトとしては、バランスになります。バランスは良いに決まっています。しかし、スタビライズにもスパイナルにもバランスのことは、バランスがよくなるとは付随的に付け加えたとしても、具体的には何も言っていません。
バランスボールやムービングディスク、ストレッチポールを使えばバランスが高まるとなれば、ツールとしての優位性のみが対象になり、コンセプトがおざなりになります。セラピストの技量というより、商品の開発次第となります。
バランスツールを使えばバランスがよくなるわけではありません。多くのボディワーカーが何処かしら不具合を身体に抱えているように、最後の何かが足りないのです。そこにセラピストとしての、価値があるのです。理学療法士としての専門性があるのです。
何かの手技や方法だけを強調するのではなく、総合的にプログラムを立てれるというスキルも必要です。
脊柱を身体軸として有効に作用させるためには、先ずは脊柱全体を満遍なく使うという技法のトレーニングが必要です。部分的なストレスが多くの脊椎疾患を引き起こしていることは明らかです。動きすぎても、圧迫されてもダメなわけですので、満遍なく動くことです。これは、人間が二足直立だからということだけでなく、犬もヘルニアになるので、まさに四つ足であっても身体技法ということになります。
椎間板なかの髄核を常にセンタリングさせること。この細かさのセッティングこそセラピストなのです。足からの脊柱へのアプローチ、手からの連鎖もります。これはバイラテラルからのセンタリングという効果もあります。そして脊柱そのものに対してのセッティングが加わるとより効果があがります。必ず双方向性にてコンセプトを組み立てることが大切なのです。
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