運動連鎖道場12期

骨を掴む

 7月10日、運動連鎖道場12期火曜日コースも第二回目となりました。
私としても、運動連鎖アプローチ研究会を主宰して11年目。要約というか、やっと理学療法のidentityを担えるコンセプトだと胸を張って言えるようなところまで持って来れました。今までは自信が無かったのかと言われると、正直、数々のセミナーをこなしながらも半信半疑なところはありました。確かにテクニックや考え方としては、一考の価値はあると思いますが、それでは自分自身が誇りと拘りを持って、そして社会的使命感をもって、進めていたかといわれると甘かったと言わざるを得ません。この自信とは単に理論的であるとか手先での技術やテクニックの凄さだけでは唾棄無かったと思います。自らの身体の変化、つまり運動連鎖を体現化することによって本当の意味で確信に変わったということです。別にヨガのアーサナな全て出来るようになったとかではありませんが、そして自らの身体にて軸と丹田の実感によっ、そして臨床にて提供することへの意義と経験値の積み重ねによってできだ自信と言えます。
 理学療法士の専門性とは何か?自問自答して20年あまり。ようやくその頂に手を掛けたということです。
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内在的な運動連鎖をみるためのパルペーションテクニック。フィジオ運動連鎖アプローチ協会の理事である永田さんの指導です。
 
 多くの効果的とされるエクササイズがありますが、理学療法士の真骨頂はその項目を並べてやらせることではありません。目に見えないレベルの関節や筋肉の働きにフォーカスをして、意識化させアプローチすることです。その内在的な運動連鎖を評価するために皮膚や筋膜の流れなどの反応をみます。この内在的な運動連鎖こそが運動連鎖アプローチ協会の神髄であり、特異性であると言えます。また、この内在的な運動連鎖にて、個別性のある評価とアプローチが多々出来るようになり、結果的に頭で考えることによってはなし得ない、身体内の営みを推し量ることができます。つまり、機会論的に法則はロジックとしては通っても、生きた人間に当てはまらないということが多いのです。その、実際の事実をもって実証するということです。

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 そして何と言っても本日のクライマックス?は、骨を掴むということです。コツを掴むとは、何事に置いても上達するコツのことを言いますが、語源は骨であり、能の身体技法であるということです。骨を掴むとは、骨を上手く使うということです。どういうことかというと、下肢で言えば長管骨の中心に床半力のベクトルを通すということです。体幹の軸は今までも散々やってきましたので、ほぼその体系は確立していますが、さらに下肢との連動性という意味において骨を掴むという概念は貴重なのです。
 体幹の筋を使うということも、安定性といった観点からは合点がいきますが、だからといってパフォーマンスの効率性や連鎖性についての説明には何かが足りないのです。体幹イコールパフォーマンスと結びつけがちですが、その間にブラックボックスがあるのです。筋肉を使ってといのは能動的な発想であって、本来重力下における姿勢制御は受動的なな筋活動を要します。よって、能動的な固める筋活動ではなく、姿勢の変化における可変性のある対応という本来あるべき運動連鎖への誘いには、骨を使うということが大切なのです。骨の中にベクトルを通し、それが下肢を通じて、仙腸関節を介して脊柱を上行することによって、最も効率の良い身体コントロールができます。もともとはヒールロッカーやアクンルロッカーといった、筋活動というよりも梃の物理的な作用にて移動できることこそが効率的なのです。つまり初動の接地が規定されれば、あとは勝手に前に進みますよというのが正常歩行なのです。
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