股関節

股関節

 先日は大阪の枚方市の病院主催の定期勉強会にてセミナーに行ってきました。今回で3回目でテーマは股関節と骨盤です。股関節は最近、私自身が新しい知見を発見できている注目のポイントです。
 股関節といえば、まずは中臀筋跛行があります。中臀筋跛行は股関節疾患において、よく見られる現象です。特によく見られるのはTorenderenburg signになります。この跛行においては、中臀筋の低下による荷重時の骨盤支持が困難となり、骨盤を水平に保てないという現象がみられます。体幹においては患側へ傾くnegativeなTorenderenburg signがむしろ多くみられます。この跛行においては中臀筋の筋活動の研究などが散見されますが、決定的な原因の解明と解決策が見出されていません。
 中臀筋を鍛えてもなかなか結果がでないことは、事実であり、そして跛行は股関節そのものの変形や痛みにより、仕方がないものと認識されている伏もあります。この体幹が支持脚側に傾倒するという現象は、なぜにおこるのでしょうか?支持側と反対側の骨盤が低下するとうのは中臀筋の理論から納得がいくものです。
 しかし、支持側に体幹が傾くメカニズムについては、事実があるということは確かですが、そのまったく反対の現象として起きることへの機能的な解説がされていません。
 臨床的に検証していくと、実は健常者においても同じような現象を追試することができます。
運動連鎖アプローチ研究会においても、セミナーにてStrategy 評価として前後左右への姿勢制御の反応をみます。その時に左右の誘導において、Stepの出方をチェックするのですが、クロスオーバーのステップがスムーズにでる場合は正常とします。反対に支持側のつっかるようなステップが見られるときに、体幹の傾きがみられます。この現象は言ってみれば中臀筋跛行と、全く同じ現象であってそのメカニズムは姿勢制御に起因していることが示唆されます。
 この中臀筋跛行のメカニズムには以下の要素が含まれています。
①下肢の健常側パターンと類似している。
②足部の外側荷重
③下肢の外側の筋群の関与
④内転筋の働きの低下

つまり、患脚をかばう為の健側の脚の使い方と似ているのです。外側の筋群でありTFLや腓骨筋が過剰に働き、荷重側になっているものの、下肢関節の連鎖ではなく外側支持機構にて支持しています。中臀筋や内転筋の骨盤支持にて体幹のインナーも含めた合理的な支持機構ではないため、アウターの過剰な活動による筋の肥大と硬結が生じます。問題はその対側が非荷重となるため廃用になっていくことです。左右の格差が生じることによるバランス障害につながります。股関節疾患の場合は廃用側が外側支持機構となってしまうため、支持できずに体幹が傾くという現象につながります。

 アプローチの原則:健側パターンの是正
①大内転筋の促通
②腓腹筋内側頭の促通
③足部内側への荷重促通:凹足パターンの是正
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運動連鎖道場12期での実習風景:大内転筋の促通
 
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