石巻市渡波活動報告

Category: 東日本大震災
石巻市渡波活動報告

12月15日ゼロ泊三日にて石巻市渡波の垂水団地にてリハビリ相談会を開催しました。今まで雄勝ではモバイルデイとして何回か開催してきましたが、渡波地区では初めての開催となります。11月に旭町にて活動をした時に、いつもお世話になっている仙台徒手医学療法室SORAの本多先生に合流して支援物資を配りに立ちよったのが垂水団地でした。渡波地区には本多先生のご親族が多数おり、垂水団地にも入っておられます。また見守りたいのTさんもご渡波在住でご親族のお一人であり、垂水団地の担当です。ということもあり、情報が得られやすく協力が得られやすい条件が揃っていました。垂水団地は人の出入りが少なく高齢者も多いということで、運動指導に入ってほしいと個人的にも言われていました。他の渡波地区の情報も万石浦サポートセンターにて何人かの見守り隊の方にお話をお聞きすると、渡波地区の小さな団地は人の出入りが少ないようで、運動教室などの開催案に対してとても好意的です。ちなみに万石浦サポートセンターは、平屋のプレハブ仮設住宅で20名ほどの見守り隊の拠点となっています。万石浦サポートセンターに伺うと、渡波地区の情報が集約されているので、FTFとしてもしっかりと連携をとることが円滑な活動に繋がってきます。
 さて、朝の6時すぎに石巻市に到着し以外にも寒くないなと思いながら、通学通勤にて石巻駅に人の流れが見えます。早朝の6:43分のみ仙台に直通の電車が開通したからのようです。
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 元倉にあるFTFアパートに向かいました。途中、旭町の戸田会長宅を通ると灯りがついていました。豆腐屋さんですので仕込みをしている姿が見えます。忙しそうだなと思いながらもご挨拶したところ、招き入れていただきお話させていただきました。機会は動いているものの、津波に浸かったことで馬力が落ちているようで買い替えなければいけないようです。旭町の公民館の畳も床下の泥を処理しなければいけないようで、目途が立たないとのことでした。街の家屋の取り壊しも進んでおり、住民も戻ってこないようです。表面上は日常を取り戻しているようですが、内情は難しい面が多々あることがわかります。おそらく一年、二年経たなければわからない問題が多々あるのではと危惧されます。また開催する時には他の街にも大々的に宣伝してくれるとのこと。しかしながら、既に街には整骨院などの治療院が開院しているようで、ボランティアでの開催は、少し周りの状況を考えないといけない時期に来ています。少しずつ有料化に移行していくことも大切かもしれません。
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8時30分にキャンナスに戻り車を借りて、いざ渡波地区に。垂水団地の前に万石浦サポートセンターに立ち寄ろうとしましたが、万石浦小学校あたりまで来て迷ってしまい見つけられなかったので、垂水団地に直接行ってから帰りに寄ることにしました。垂水団地の談話室のカギは既に開けていただいており、部屋も暖めていただていました。鍵の管理人であるFさんは、仮設の住人であり見守り隊にも登録されている方です。渡波地区は仮設の住人が見守り隊をされている人も幾人かおられるようで、団地の詳細な情報と協力を得ることができます。この日は9時半からのリハビリ相談会。案の定?誰も談話室には誰もおられませんでした。雄勝でも何度か似たような状況は経験しているので、のんびりと声をかけて行こうかなと思いつつ外に出ると、お一人のご高齢の男性が外出しておられました。お声をかけると脚が痛くて歩くのが大変なようでしたので、見させていただくことになりました。左脛には血管が怒張しており熱感と腫脹もみられます。特に感覚障害や運動障害は見られないものの、写真をとって藤本先生に所見を仰ぎました。次回に診察していだけることを伝え、運動指導をして御帰りになっていただきました。途中、見守り隊の御二人が様子を見に来られ、周りに声かけをしていただき、お二人の方に来ていただきました。何でもいつもは5-6人の常連の方がおられるようですが、次回からはさらに広報をしていただけることになりそうです。最初としてはお一人でも二人でも来ていただければ十分さと思っていたので、いろいろなお話をしながらご自身の身体の左右差と自主トレーニングのポイントを個別に指導をして終えました。12:30頃に万石浦サポートセンタ-に伺うと、丁度お昼休みで皆さん勢ぞろいしており、お一人お一人にご挨拶をして回りリハビリ相談会の開催についての相談をさせていただきました。橋本さんも前回、こちらにお邪魔して打ち合わせをされたとのことで、既にFTFについては認知されていました。何件か相談会開催の手ごたえを得ながら、仮設の福祉用具追加リストの申し送りを受けてセンターを後にしました。
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女川経由にて雄心苑に向かいます。先週開催した雄勝でのリハビリ相談会の報告書を門間保健師に提出と、新患のカルテ、日報の記録および報告です。途中、天気も良く女川あたりも道路事情がかなり改善されていました。運よく門間さんも在室されており、一通りの事務作業と一年の挨拶をして雄勝を後にしました。
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帰りに雄勝病院に立ちより、手を合わしてきました。今まで何度も雄勝を訪れていましたが一度も立ち寄っていませんでした。新しい花がいつも手向けられているのでしょう。鎮魂の思いに終わりはありません。

 河北総合支所にて仮設住宅リストの申し送りを受けるために、北上川の川沿いを走らせます。45号に入り橋を渡りスロープのように北上方面に戻る様に走ると、すぐレンガ造りの河北総合支所が見えます。コーディネーターの保健師さんおよび支所の職員の方もとても好意的に迎えていただいたように感じました。
リハビリ相談会についての可能性を探りましたが、ゆいっこプロジェクトから石巻市立病院の看護師さんによる健康相談会に移行していくということで、現在のところは1月以降に様子を見ながら看護師さんとの連携を深めていくことから始めても遅くないように思いました。
 さてこれで全て、ミッション終わりと思いきや駐車場の契約についての交渉が残っています。急ぎ石巻市のアパートに戻り、まずは申し送りをパソコンで送信です。新たな仮設リストが上がってきたことを、明後日17日から入っている調査隊の人たちに伝えなければいけません。当初は河北だけのリストを貰う予定でしたが、垂水団地に入ったことで渡波地区の新たなリストも得ることができました。追加リストの数が多く、今後も潜在的にはニーズがある可能性が高いと思われます。夜になると寒いです。周りに街灯が無いので本当に暗くて夜は鍵を開けるのにも手元が見えません。偶然にもアパートの大家さんと出あい、駐車場の管理人さんのご自宅を教えていただきました。ご挨拶をして、また現地コーディネーターの橋本から挨拶をさせていだく旨をお伝えしました。
 明後日には引っ越しを控えているので、急ぎ1Fから2Fに荷物を運ばなければいけません。真っ暗の中と寒さで、これはこれで楽ではないなと思いながら帰りのバスの時間や車の返却そして、現地の方とお会いする予定なども刻々と迫りながらの作業でした。
 キャンナスさんにて車のレンタル代の清算も終え、残り30分余り地元の方と少し顔合わせをして近況をお伺いしました。先月に比べてずいぶん表情も生き生きとされており、先月に長野チームと一緒に飲みにいってお話したことが一つの転機になったとおっしゃられていました。皆さん、ボランティアには本当に感謝されており、街の復興だけでなく人が心身ともに立ち上がる支えとなっていたことがわかりました。ボランティアのあり方については、幾度となく葛藤と議論が各地で湧きあがっていましたが、関わり続けるとによる意味は小さくなかったことに気付かされます。意義について論じるのはボランティアの立場からの発想であり、被災者の立場での本当の気持ちや視点が語られてこなかったように思います。自立の妨げになるなどの論調はむしろ支援する側の心の迷いであり、被災者が立ち上がるきっかけとしてどれだけボランティアが支えとなり力となったか計り知れないのです。
 現在はドンドン状況は元に戻りつつありますが、逆に今だからこそ動けなくなってしまう人たちもいるようです。少し考えられる時間ができた分、現実と将来が重くのしかかってくるようです。また、現在最も必要なものは、きれいごとではなくお金だそうです。お金があると大半のことは被災地では解決する問題が多いのです。お金で安心を買えるのです。平時であればお金では買えないものがあると、聞こえのいいフレーズが良しとされます。しかし、被災地の現実はリアルでシビアなのです。
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