股関節屈曲のメカニズム

股関節屈曲のメカニズム

股関節を屈曲すると脚の付け根が痛いという訴えは、とても多くみられます。この詰まりのメカニズムはなんなのでしょうか?というのが今回のテーマになります。股関節のつまり自体は大きな問題にはなりませんが、言われるとなんとかしたいと思うのがセラピスト魂。詰まるということは、拮抗筋の大臀筋が硬い?可動域制限イコール拮抗筋の短縮、ストレッチというロジックが理学療法においては王道としてまかり通っています。つまり理学療法士においてマッサージとストレッチはファーストチョイスとして選択されるアプローチになっているのです。これは誰に教わった訳でもない、脈々と受け継がれる文化のようなものです。空気か場は作り出すものなので、簡単には変わりません。よく、メディアでは盛んに指摘されても、会社や組織の体質が変わらないのは当たり前なのです。そこには下克上や革命、維新などのおどおどしい表現が並ぶのです。

さて、話がそれましたが股関節の詰まりは大臀筋のストレッチでは大して改善しません。むしろ鼠蹊部のストレッチのほうが改善します。モビライゼイションの発想からすると、関節でぶつかっているのでスペースを拡げながら屈曲するという手技がとられます。全ての関節の動かし方は、凹凸の法則にのっとりスペースを作りながら動かすということになります。懐かしい!最近は全くそんなことは考えて関節を動かしていないですね。拘縮の改善がリハビリの主な仕事であった時代とは違い、現在は関節可動域訓練はほとんど必要なくなっているからです。ましてや股関節のつまりは拘縮の病態では無く、機能的な問題と考えられるからです。つまり詰まりは可動行域制限とまではいかない機能障害。別のカテゴリーなのです。スペースを拡げる動かしかたは、牽引が伴います。しかし荷重関節において、牽引操作は一体なんの機序にて問題がおきているかの解決には繋がらないのです。
さて股関節の屈曲ですが骨だけを考えれば骨盤の後傾に股関節屈曲が伴うことが合理的です。これは骨模型にて試すと明らかであり、骨盤前傾に股関節屈曲をするとぶつかってしまいます。しかしながら、関節は筋肉によってガイドされます。関節はslideしたらglidingしたりと実際には骨模型を扱うようにはいきません。実に絶妙な動きが伴うのです。股関節の屈曲には腸腰筋が働きます。その初期には腸骨筋が大きな役割を果たすため腸骨が後傾していると初期のガイドが効かないのです。つまり腸骨は前傾がから始まり90度までは徐々にフラットになり、90度以降は後傾していきます。この最初の腸骨前傾から始まることで、骨頭はglidingするのです。supineであれば、尚更滑り台のような位置関係になるためslidingしやすい条件が整うのです。
つまり骨盤といよりも仙骨に対して腸骨も仙腸関節として連動しているのです。このあたりはMRIにて調べた報告が竹井先生よりあったように記憶しています。仙腸関節と骨盤の前後傾このあたりが絶妙に連鎖することにより屈曲は遂行されるのです。

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