坐骨支持の妙技

・・つづき

坐骨と恥骨のトライアングルにて支持する
 
 座り方座法にて最も機能的なのは坐骨と尾骨ではなく恥骨とのトライアングルにて支持することです。何故ならもたれかかった座り方は坐骨のとがった結節にて支持することになり、まるでやじろべーの支点にてバランスをとることになり、過剰な筋緊張を引き起こします。恥骨との参画にて座るように意識すると、坐骨の点ではなく平たい面の部分で支持することになり、面積が広くなる分自然と安定感が増してきます。
 そこで骨盤に何がおきるかというと、坐骨は開き腸骨は閉じます。骨盤が綱で締められたようにキュッと閉まるのです。そうすると自然にウエストがキュッとしまり腹横筋が働いてきます。逆に腸骨が開いた座り方は脊柱起立筋などの緊張を高めることにつながり、結果的に不安定な骨盤をつくりだしてしまいます。
 ウエストを触診しながら座ってみるとわかります。しっかりと坐骨の面を当てることで安定と腰部のstabilityの高まりを意識できるはずです。

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臨床福祉専門学校にて開催されたTLC主催のセミナー風景。参加者は80名あまり。あっちこっちから質問が来るのでなかなか大変です。
床に足底がしっかりと着くことで肩甲骨のリラックスが得られます。効果が顕著な場合は、肩コリがぐんと改善します。僧帽筋の緊張はイッキに軽快します。
 古来より整体の世界では坐骨操法というものがあります。坐骨を施術してどうするんだと最初は思っていましたが、最近いなってその意味がよくわかります。先人お知恵といいますか叡智は素晴らしいですね。経験からだとしてもその体系は今でも学ぶべきものが沢山あります。文献と専門書から入るのではなく、整体というか身体の機能的な法則性はまだまだ経験から、そして体験から、感性にて学ぶべきことが多いと感じます。証明できることはごくわずかです。その証明できそうな部分を誇大誇張して専門家になっているので、結果的に身体全体の造詣がない人が教えているということになりかねません。
 つづく
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