運動連鎖アプローチ「体幹~下肢編」

10月30日日曜日に株式会社トータルライフケア主催の第8回セミナーにお招きいただき、運動連鎖アプローチ実技編のセミナーをさせていただきました。

今回で2回目のセミナーでありテーマは「下肢・体幹編」です。昨今の依頼内容をみると本当に体幹とコアーの関するものが多くみられ、以前より高い関心のあるテーマであるもののさらにこの時期に盛んに開催されているように思います。

体幹は、1990年代より日本の理学療法の世界に主にオーストラリアからstabilityの概念が入ってきて、さらに体幹として福井勉先生が関節モーメントの概念にて脚色して今に至ったものです。stabilityだけなら腰部に限定されますが、福井先生の功績はそこに体幹として下肢への展開を加えたことです。よって日本では体幹という言葉が既に機能として認識されているというわけです。

今回は下肢と体幹。最近はほぼ体幹とコアーの関係も自分のなかでは体系としてまとまってきており、迷いがなくなってきました。下肢と体幹といった場合、ダイレクトに関係してくるのが股関節であることは間違いありません。スポーツの世界では股関節の重要性が体幹と同じぐらい言われており、いくつもの股関節の機能的な訓練が施されています。しかし股関節の柔軟性があればいいのかというと決してそんなことはなく、繋がっていなければいけないのです。構造的につながっているのではなく機能的に繋がっていること、つまり運動連鎖が不可欠なのです。腰椎の骨盤と股関節の連動性があってこそ運動連鎖となるのです。これが体幹と下肢の連鎖においては不可欠な要素です。
単純に空間上のなかで腰部骨盤股関節という関係だけでなく、大事なのは重力のなかで適応した機能を有しているということです。重力のコントロールとは何か?それは床反力COPのコントロールになります。具体的には足から立ち上がる反作用をしっかりと骨の伝達にて受けとめ、そして体軸を通って頭頂に至ります。体軸とは重心線が通る部位ですのでおおよそ脊柱のラインになります。その要が腸腰筋ということになります。つまり下肢から伝達された反力は下肢を伝わり、そして体軸の腸腰筋が受け止め下肢との連動性をもたせているのです。
 重心のコントロールと床反力をより効率よく下肢から体幹に伝える機能こそが、下肢と体幹の運動連鎖および下肢と体幹との機能的な連鎖を述べるうえでは外せないことなのです。従来の上半身重心と下半身重心という発想だけでは、本人んの身体感覚および身体技法という観点が全く抜けているのです。つまり観察者そのものの分析的な視点であり、クライアントの学習には繋がらないでのす。観察的な動作分析そのものもそうです。治療者側の思いこみと価値観にて善し悪しが決まってしまい、他動的な観点であり能動的な自ら作り上がる行程が欠けているのです。これが従来の理学療法の欠点であり、その観察による治療者側の分析という視点でけでなく、より能動的な視点がbodyworkになります。
 この体験した感覚は観察だけでは絶対に理解できません。そして知識だけでは伝えられない世界です。よって旧来のセラピストと新人類?としての身体感覚や経験をベースとした新たなセラピストとは相いれない臨床感をもつことになります。効率性とはより効果的な方法を躊躇なくダイレクトにタイムリーに提供できるということです。費用対効果という視点から考えても、より効率の良い治療を選択して効果を上げることです。

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これは床反力を下肢から体幹に伝達させる実習です。足底がしっかりと踏ん張れていれば自然に重心は下腹部に収まります。つまり、坐骨支持にて足が浮いていたら当然重心は上がってしまいます。重心とは質量の中心になるわけなので、下肢が地面に着かなければその分不安定になるのです。よって正しい座り方とは足底がしっかりと着くことなのです。それがどうしてももたれかかるのが楽に感じてしまうため、結果的に坐骨と尾骨のトライアングルにて支持し腰椎の屈曲と背筋の緊張を引き起こしてしまいます。これが、いわゆるデスクワーク特有の肩コリや腰痛に繋がっています。
つづく・・・
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コメント:1

軸 幹

総合格闘家 in 名古屋
セミナーありがとうございました。重力下における動作を獲得することにおいての、床反力に対する体軸、またそのブレなどの評価は大変勉強になりました。
運動連鎖道場も、アクセスよいところだったら是非行きたいです。

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