FTFの活動が読売新聞に掲載されました

Category: 東日本大震災
くらし支えるリハビリ(5)運動の機会 震災で失う  
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 リハビリが必要な人の自宅を回り、状態をチェックする藤本さん(左)(宮城県石巻市で) 東日本大震災の被災地でも身体機能が低下した高齢者に対するリハビリの必要性が指摘されている。宮城県石巻市雄勝地区に入ったリハビリ専門職のボランティアグループに同行した。


 「地震が起きる前は、デイサービスに通っていたんだよ。今は施設が閉まってるから行けないんだ」

 3月11日の地震で大きな被害を受けた雄勝地区。津波の被害を免れた自宅でCさん(80)はこう話した。


 7月下旬、リハビリ医や理学・作業療法士らで作る支援団体「face to face」(FTF)のメンバーがCさんのもとを訪れた。リハビリが必要な人の家を回っているのだ。

 Cさんは20年前に脳出血を起こし、左足にまひが残る。杖(つえ)を使っているが、立ち上がったり歩いたりする時にふらつく。歩きやすくするため足に着ける装具は、使いづらいため部屋の隅でホコリをかぶっていた。

 震災前は、地区内唯一の介護施設だった特別養護老人ホーム「雄心苑」の通所介護に通っていた。だが、雄心苑は震災で建物が損壊し、現在は休止中。通い先がなくなったCさんは、日中はテレビを見て過ごし、体を動かすのはトイレに行く時ぐらいだという。

 「FTF」の医師で旭中央病院(千葉県旭市)リハビリテーション科部長の藤本幹雄さんはCさんに歩いてもらい、足の動きなどをチェック。「新しい装具を作って、散歩するようにしましょう」と助言した。

 「震災後、あまり動かなくなって足の機能低下が進んでいる。運動を習慣にしてもらわないと」と藤本さん。

 雄勝地区にはもともとリハビリのサービスを提供する事業所はなかった。同市の保健師、門間千詠子さんは「震災前は問題なかった方たちが、震災後に機能が低下した例が複数ある。リハビリの先生が来てくれてよかった」と話す。

 「FTF」の巡回では、障害を持つ人が仮設住宅に入居する際の課題も見つかった。

 7月末、避難所から仮設住宅に移ったDさん(86)は仮設住宅が狭いため、介護用ベッドを入れることができないと知って困惑した。30年近く前に複雑骨折した左足が痛み、自由に動けない。自宅ではベッドを利用し、起きあがりは楽だったが、床敷きの布団から起きあがるのは大変だという。

 医療過疎地域だった被災地では多くの医療機関が震災で被害を受け、再開のめどが立たない病院・診療所も多い。藤本さんは「緊急性を考えれば内科などの再開が優先されるだろうが、高齢者は短期間でも運動しないと寝たきりになりかねない。リハビリも提供できるよう整備を急いでほしい」と話している。

(2011年8月4日 読売新聞)

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