自立支援法 見送りへ
障害者自立支援法について政府は21日、廃止を見送り、改正にとどめる方針を決めた。
同法は長妻厚生大臣時代に廃止を約束した経緯もあるようで、当然障害者は反対している。
政府は低所得者の自己負担は原則無料とした。
障害者自立支援法は、「障害者及び障害児がその有する能力及び適性に応じ、自立した日常生活又は社会生活を営むことができる」ようにすることを目的とする日本の法律である。2006年4月から施行。
従来の制度と比較して、障害に対する継続的な医療費の自己負担比率が、5%から10%に倍増したため批判がおきている。狙いは、少子高齢化社会に向け、従来の支援費制度に代わり、障害者に費用の原則1割負担を求め、障害者の福祉サービスを一元化し、保護から自立に向けた支援にある。
パーキンソン病ES細胞で改善
医学の進歩は本当に凄いと思わされることが多々あります。リハビリも日進月歩にて進化しなければと思いました。習うばかりではダメで新しいものを創造するからこそ医学なのです。
体のあらゆる組織の細胞に変化できる人のES細胞(胚性幹細胞)から神経の細胞をつくり、パーキンソン病のサルの脳に移植してほとんど動けなかった状態から歩き回れるほどにまで症状を改善させることに、京都大再生医科学研究所の高橋淳(じゅん)・准教授らのグループが成功した。
霊長類では世界初で、臨床応用に向けて大きな一歩となる成果。米科学誌ステムセルズ(電子版)に発表した。
パーキンソン病は、脳の神経伝達物質ドーパミンが不足して、手足の震えや歩行困難などの症状を起こす神経難病。
ES細胞は、受精後約1週間たった受精卵から内側の細胞の一部を取り出して培養してつくる。研究グループは、ES細胞を42日間かけて神経の元になる細胞に変化させ、ドーパミンを分泌する細胞が35%含まれる細胞の塊をつくった。これらをパーキンソン病のカニクイザル4匹の脳に移植し、1年間かけて観察した。
その結果、6か月後には手足の震えがなくなり、おりにしがみついて一日中動けなかった状態から、時々おりの中を歩き回るまで症状が改善した。脳内を調べたところ、正常な神経細胞ができていた。
(2012年2月21日20時55分 読売新聞)